<複雑な大学入試制度>私立大受験が2校って、少ないの?普通は何校受けるもの?

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2023年07月09日 08:40  ママスタセレクト

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来春に大学受験を控えるお子さんがいるママから、ママスタコミュニティに質問が寄せられました。大学受験を控えた家庭では志望校を絞り込み始めるであろう、この時期。投稿者さんのお子さんも、受験希望先を学校の先生に伝えたそうですが……?

本命1校+滑り止め1校という予定を、「あり得ない」と言われた



受験先を決める際、「ここに行きたい!」と強く願っている本命校があったとしても、「もしもの保険として」滑り止め校を考慮する場合もあるでしょう。投稿者さん親子も……
『受験するのは本命1校+滑り止め1校のつもりでいたのですが、子どもが教師にそう話したところ「2校しか受けないなんて、あり得ない」と。昨年度4校しか受けなかった子は、「前代未聞」と言われたそうです。普通は何校受けるのでしょう? あと滑り止めの入学金は、1校にだけ払えばいいですよね?』
お子さんは私立大学を希望しているとか。「私が大学受験をしていないので、何もわからなくて」という投稿者さんですが、現代の大学入試制度はかなり複雑。以前とは大きく違っているので、たとえ受験経験があるママだってわからないことが多くあるようです。

体験談としてわが子の受験校数を教えてくれるコメントが、たくさん集まりました。
『うちも私大。全部で10回近く受けたかな? 練習がてらの数校、本命、「まぐれでも受かったらいいな」という数校。本命に受かったし、本命の入学金の締め切りが他受験先の合格発表より後だったから、無駄な入学金は払わずに済んだよ』
『本命4回、併願3回、滑り止め2回。同じ学校・同じ学部でも複数受験できるからね。本命の発表がある前に、滑り止めの入学金締切日があり、25万円払ったよ』
「え?」と思ったママもいるかもしれません。私立大学は学校によって複数の受験方式があります。同じ大学1校を何度でも受けることができるのです。これを「1校」とするか「数回」とするかで、数え方が変わってきますね。「私立はいろいろな方法で何度か受けられるから、1校2校という数え方はあまりしないかも」と、教えてくれた方もいました。

投稿者さんが考えていた「本命1校+滑り止め1校」は高校受験によくあるパターンですが、大学受験はそれとはまったく違うということです。「システムが複雑で大変だった」というグチも寄せられました。

10回受験する子も少なくない?一方で本命のみという子も



先ほどは「10回近く受けた」というコメントがありましたが、実は寄せられた回答には大きなバラつきがありました。
『たいていの子は、めっちゃ受ける。10回とかもザラ』
『平均は7〜8校だけど、たいていはスケジュールの都合(日程かぶりなど)で、6校くらいになるんじゃない?』
『うちも私大志望で、受けたのは4校(学科は5つ)。「少ないほう」と言われました』
投稿者さんが知りたかった「普通」も、それぞれです。仮に投稿者さんが考えている「2校」だったとしても、そのなかで複数の受験方式を使えば回数は増えますね。
『うち、1校だよ』
『共通テストを利用した私立が、1校』
本命の「1校のみだった」というコメントも、複数ありました。たとえ浪人してもいいから「絶対にそこに行きたい」と考える子もいるでしょう。
『高校側はたくさん大学を受けさせて、合格実績を上げたいんじゃない? 浪人を避けたいなら、ほぼ受かりそうな1校と、頑張れば受かりそうな1校でいいのでは? 受験方式もいろいろあるけど、受験料もばかにならないよ』
そうなんです! 私立大は何度も受験チャンスがあるものの、当然ながら受験のたびに受験料がかかります。仮に1回に3〜4万円とすると、10回で30〜40万円。遠方で受験となると、さらに交通費や宿泊代も……。大学によっては複数回受験すると受験料が割引になるところもあるようですが、投稿者さんが尋ねる「入学金納付」以前にかなりのお金が飛んでいくのはたしかです。受験回数が増えるほど”当選確率が上がる”わけでもないので、やはり絞り込みは必要ですね。

「もしも」のときの滑り止め校。入学金を支払うのは平均1〜2校


さて投稿者さんのもうひとつの質問が、「滑り止め校の入学金の振り込みは、1校だけでいいの?」でした。先ほど「滑り止め校に25万円」という方がいましたが、同様の声が届いています。
『うちは国立大志望だったけど、私立大も5校受けたよ。私立大の入学金だけで2校で60万円払った』
『うちも私大のみで3校受験。滑り止め2校に合格し、高偏差値の1校のみ入学金を払いました。振り込み締切日のタイミングが悪いと、両方支払うことになっていたかも。本命は落ちたので、滑り止めの大学に通ってます。結果的に入学金は捨てずに済んだ』
コメント欄を見る限り、入学金を振り込んだ学校数の平均は1〜2校でした。やはり入学金の振り込み締切日のタイミングがキモですね。数十万円も差がつくのですから1校か2校かは大きな違いですが、必要経費と割り切るしかないかも……。「万が一のために支払った、入学金28万円が今も惜しい」という嘆きも寄せられました。
『進路指導の先生は「納入金の締切日が、本命の結果後のところを受験するといい」と言っていました』
『スケジュール表を作るとわかりやすいと思う』
まずは受験候補の合格発表日と振り込み締切日を記入したスケジュール表を作り、入学金の支払いが1校で済むように考えてみるのがよさそうです。どうにもうまくハマらない場合もあるでしょうが、そのときはお財布と相談を。
『みなさんに教えていただいて、なんとなくわかってきました。三者面談も控えているので、ここで聞いておけてよかったです』
投稿者さんからのコメントも届きました。”なんとなく”でも知っておくのと、まったく知らないのとでは大違いですからね。

「人それぞれだと思いますよ。振り回されなくていいと思います」というアドバイスもありました。「あり得ない」と言われようが「前代未聞」と言われようが、受験するのはお子さんです。親子で納得のいく計画を立てられるといいですね。

文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・Ponko

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