さらに、「お客さまは"知る権利”を持っている」という考えから、外箱に製造原価を記載。内容物、容器、化粧箱それぞれにいくらかかっているのか、1円単位で表記した。小木氏は「もちろん素晴らしい製品はごまんとあるが、それでも配合成分や効果訴求の情報過多によって、『納得したものを使いたい』というお客さまにとって難しい時代でもあると思う。ニュースケープではそういった方々に、納得したものを購入・使用する充足感を提供したい」と語った。
全商品の容器に植物由来の原料を使用して作られるバイオマスPETを使用し、一部の容器にはプラスチック製品の焼却処分時に発生するCO2を削減する日本初の技術を取り入れるなど徹底する。化粧箱は、環境負荷の少ないオーガニックペーパーを採用し、インクは全てベジタブルインクを用いている。また、化粧品業界で一般的に、製造時のキズや印刷ミスなど、さまざまな理由から20%程度廃棄処分されるという容器は、廃棄分を什器や備品に再活用するなどで、廃棄を約11%程度に抑えた。生産はSBT認証を取得した企業や、多くのオーガニックコスメを生産し、実質自然エネルギー由来100%の電気のみを活用するGMP認証を取得した工場で行い、商品の出荷から配送会社の倉庫までEV配送車で運搬するなど、CO2排出実質ゼロを目指して徹底する。「『サステナビリティを実現するにはコストがかかる』。これは長年の経験の中で痛いほどわかっている。それでも、これからの未来を見据えて、どこまで実現できるのか挑戦する意義は十分にある。決して華美なブランドではないし、従来のブランド作りとは異なる方法や目線で製造しているので、これまでのご縁がなければデビューさせることすら難しかっただろう。今後、ニュースケープがある程度の売り上げに成長すれば自ずと生産コストは下がり、販売価格を下げることすらできると考える。コンセプトやブランドの背景に共感してくれたお客さまとブランドを育てていくのが楽しみだ」と意気込みを語った。
ブランドデビューを記念して、コラボレーション企画「newscape meets suitroom」を開催。青山「THE AOYAMA GRAND HOTEL」、神戸「ORIENTAL HOTEL」、福岡「WITH THE STYLE FUKUOKA」、沖縄「Southwest Grand Hotel」の4都市のホテルのスイートルームのバスルームのアメニティとして、期間限定でニュースケープのアイテムを提供する。