「地獄の日々だった」身体に400以上の腫瘍があった30歳男性、手術を受けて自信つける(米)<動画あり>

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2023年07月15日 21:41  Techinsight Japan

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8歳で非常に稀な遺伝子疾患「ガードナー症候群」と診断され、30歳で体に400以上の腫瘍があった男性。12年ぶりに手術を受け、自信を取り戻したという(画像は『TLC 2023年6月16日付Facebook「The transformations on this season of #DrPimplePopper have been MAJOR」』のスクリーンショット)
非常に稀な遺伝子疾患で身体に400以上の腫瘍があった30歳の男性が、摘出手術を受けて大きな自信をつけた。手術は「ドクター・ピンプル・ポッパー(Dr. Pimple Popper)」ことサンドラ・リー医師(Dr. Sandra Lee)によって行われ、その過程は今年4月から、米リアリティチャンネル『TLC』で放送が開始された。そしてその一部が今月6日、YouTubeチャンネル『Really』で公開されると大きな反響を呼んだ。

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アメリカに住むケニーさん(Kenny、30)は8歳の時、遺伝子疾患「ガードナー症候群」と診断され、18歳までに腫瘍の切除を主にした手術を50回以上受けてきた。

ガードナー症候群とは、大腸の多数のポリープ、骨腫、軟部組織の腫瘍の3つの症状を発症する遺伝性疾患で、リー医師の診察を受けた30歳の時には、首から尾骨にかけて200、胸部と腹部には40〜50、頭には24〜32(2〜3ダース)、腕や脚にも24(2ダース)ほど腫瘍ができていたという。


ケニーさんは「腫瘍の数はここ数年で激増した」と明かし、『TLC』のインタビューでこれまでの経緯について次のように語っていた。

「ガードナー症候群と診断されたのは8歳の時で、結腸がんを発症していた。そして9歳の時に大腸、小腸の一部、結腸を摘出すると、ちょうどその頃に頭に腫瘍ができて身体中に広がった。それはまるでどこからか湧いてくるようだった。」

「腫瘍はガードナー症候群が原因だったが、病気についてはあまり知られておらず、医師には僕から症状について説明する必要があった。それに公の場ではジロジロ見られ、病気に対する無知から嫌な経験もした。僕にとっては地獄の日々だった。」

「手術は18歳までに50回以上受け、回を重ねる毎に大変になった。18歳の時の手術では、鎮静剤を打たれた後に呼吸が止まって混乱し、両親に『もうこれで終わりにする。手術は二度と受けない』と宣言した。」


18歳という若さで命の危機に直面したケニーさんはそれから12年、一度も手術を受けることなく過ごしてきたが、腫瘍が400個以上になると日常生活に支障をきたすようになり、皮膚科専門のサンドラ・リー医師に助けを求めたのだった。

ケニーさんが特に気になっていたのは、背中にできた大きな2つの塊と、額にできたいくつもの腫瘍で、リー医師にこんなエピソードを明かしていた。

「実は今年の初め、友人とハワイに行ってね。ダイビングのライセンスを取得しようとした。でも腫瘍が邪魔でマスクをピッタリ装着することができず、断念せざるを得なかったんだ。」

一方でリー医師はというと、ガードナー症候群の患者は初めてだったそうで、まずはケニーさんの背中にある手のひらサイズの腫瘍2つを摘出することにした。

手術は局所麻酔によって行われ、リー医師はケニーさんに話しかけながらも、慎重に手際よくメスを入れていった。


幸いなことに、背中の大きな腫瘍は「類表皮のう胞」と呼ばれるもので良性だったが、当時の動画では、リー医師がメスを入れると皮膚の下の袋状のものからココナッツのようなドロドロの物質が出てくるのが分かり、かなりグロテスクだ。

また腫瘍が腫瘍に覆われるなどかなり複雑だったため、リー医師はその日、2つ目の大きな腫瘍には手を付けず「安全のため、今日は1つだけにして様子を見るわ」と縫合した。

こうして最初の手術から1か月後、リー医師は傷が癒えているのを確認し、さらに2度ほど切除手術を行った。そして最初の手術から12週間が過ぎると、ケニーさんはそれまでのボコボコしていた顔が嘘のようにキレイになって登場し、興奮しながらこう語った。

「正直に言わせてもらうと、今の自分は最高にかっこいい。顔の傷はほとんど分からないし、額はスムーズで、顎の脇にあった大きな腫瘍もなくなった。こんな自分を見たのは20年ぶりだよ。それに背中の大きなコブもなくなったし」と興奮しながら語っていた。そしてリー医師については「彼女の仕事ぶりは素晴らしいよ。手術前の自分は神経質になっていたけど、彼女はプロフェッショナルでありながら、リラックスしていて堅苦しさを感じないんだ」と絶賛した。


ちなみにケニーさんのビフォーアフターを見た視聴者からは、次のようなコメントが寄せられた。

「ケニーさんのケースは一番気になっていた。この変身ぶりは凄い! アフターの彼は、自信に溢れているのが分かる。」
「最初に登場した時の悲しそうな表情を見て気の毒に思っていた。長い間、よく耐えてきたよ。これからいいことがあるといいね。」
「私は外科医だけど、リー医師の縫合の腕はこれまで見た中でも素晴らしいと思う。」
「リー医師は天使のよう!」
「こうやって自身の病気を公に晒したケニーさんは勇気がある。この病気がもっと多くの人に認知されるといいね。」
「ケニーさんに喜びをもたらしてくれてありがとう。私まで幸せな気持ちになったわ!」



画像は『TLC 2023年6月16日付Facebook「The transformations on this season of #DrPimplePopper have been MAJOR」』『TLC 2023年4月5日付Instagram「Kenny has a rare condition called Gardner syndrome and over 400」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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  • 先の書き込みの人が言う通り、良性にしても、今そういう方面の治療をしている人、これからしなくてはいけない人にとっては、心の支えになるかも。
    • イイネ!5
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