BMWの新型『5シリーズ』が本格上陸。48VのMHEV化に加え、フル電動モデル『i5』2機種も導入

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2023年07月18日 18:00  AUTOSPORT web

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約7年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、8代目に更新されたBMWの中核サルーン、新型『5シリーズ』がいよいよ上陸
 約7年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、8代目に更新されたBMWの中核サルーン、新型『5シリーズ』がいよいよ上陸。内燃機関モデルには『5シリーズ』初となる48Vマイルドハイブリッド・システムを搭載し、ガソリン、クリーンディーゼルに加えて、フルEVモデル『i5』も“eDrive40(イードライブヨンマル)”と“M60 xDrive(エムロクマル・エックスドライブ)”の2グレードが用意され、7月13日より販売が開始されている。

 本格デビューよりひと足早く、初期生産限定モデルが“THE FIRST EDITION(ザ・ファースト・エディション)”として導入されていた『5シリーズ』は、この最新モデルよりBMW伝統のデザインを踏襲しつつコンセプトを一新し、格式のある存在感とエレガントさの両立が狙われた。

■ビーガン・インテリア仕様を一部モデルに標準装備

 特徴的なフロントマスクでは、現代的な解釈によるツイン・ヘッドライトとBMW伝統のキドニーグリルを垂直方向に拡大し、やや前方に突き出たシャーク・ノーズとロングボンネットを採用。ほぼ垂直に配置されたLEDはデイライト・ライニングおよびウインカーとして機能し、キドニーグリルには夜間走行時にブランドの象徴である造形を印象的にライトアップする“BMWアイコニック・グロー”が埋め込まれた。

 さらに空力的な処理にも意識が払われ、見た目以上に控えめな実際のグリル開口部をフォローするかのように、周囲にはブラックアウトの処理が施される。またサイド面では、ドアハンドルがグリップ式ではなくフラッシュサーフェース化され、リヤもスムースな面構成とされるなど、EVモデル併存による効率向上の意識を感じさせる。

 一方のインテリアも先代モデルに比べてボタン類が大幅に削減され、無駄を省いて洗練された印象を与える最新のBMWカーブドディスプレイを搭載。12.3インチのインフォメーション、同14.9インチのコントロールと2種のディスプレイパネルで構成され、インストルメントパネル中央からドアトリムを立体的なクリスタル面が貫く"BMWインタラクション・バー"も標準装備し、ドライバーの好みの走行モードに応じて室内空間をアーティステックに演出する。

 さらに、下部セクションが平らになった新設計ステアリング周りが空間に余裕与え、コントロールパネルとセンターコンソールのセレクターレバーには、操作時のフィードバックも追加。またシート、ダッシュボード、ドアパネルの表面に加え、ステアリングなどに使用する素材に関し、地球環境に配慮し植物を主原料とした持続可能なマテリアルとし、上質なレザーと同等の柔らかさと風合い、耐久性を実現したビーガン・インテリア仕様を一部モデルに標準装備とした。

 おなじみiDriveは進化版の8.5となり、運転席側に機能アイコンを縦に並べた再設計されたホーム画面を備え、同車で初めて導入される機能として、スマートフォンをコントローラーとし14.9インチのセンターディスプレイを使用しての対戦型ゲームをプレイすることも可能となっている。

■M仕様のシステム合計出力は601PS

 一方、さらに進化を遂げたダイナミクス性能面では、広範囲に進歩したシャシー制御技術がモデル・バリエーションごとに最適化され、センシングと同時に最短時間で直接制御されるホイール・スリップ・テクノロジー、統合ブレーキ・システム、可変ステアリング・レシオを備えたスポーツ・ステアリングが全車標準装備に。

 さらにフルEVラインの『i5』では、四輪操舵を可能とするインテグレーテッド・アクティブ・ステアリングと電子制御のショック・アブソーバーを備えたアダプティブ・サスペンションが標準となり、内燃機関モデルの“523i”と“523d”にもオプション設定される。

 その“523i”には、ミラーサイクル化された2リットル直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリンエンジンが搭載され、48VのMHEVによりシステム出力は190PS/310Nmを発生。同じく2リットル直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ディーゼルの“523d xDrive”は、48VのMHEV化に加えてピストンの軽量化や低速側を可変ブレードとしたシーケンシャル・ツインターボの電子制御精度を向上させることで、システム出力197PS/400Nmを誇る。

 一方、BMW伝統の後輪駆動モデルとなる『i5』の"eDrive40"は、最高出力340PS(250kW)/430Nmを発揮する電気モーターと、ボディ床下に収納されている81.2kWhのリチウムイオン電池により、一充電での走行可能距離は477〜582kmに。スポーツ・ブースト、またはローンチ・コントロール機能が作動している場合、0-100km/hを僅か6.0秒で駆けぬける(すべて欧州仕様値)。

 そして最高出力261PS(192kW)を発揮するモーターがフロントに、同340PS(250kW)のモーターをリヤに配置し、4輪駆動のMパフォーマンス・モデルとされた“M60 xDrive”は、システムトータルでの最高出力が601PS(442kW)、最大トルクは820Nmに。

 この『BMW i5 M60 xDrive』には、アクティブ・ロール・コントロール機能を備えた電子制御スタビライザーを含むアダプティブMサスペンション・プロフェッショナルが標準装備とされ、床下リチウムイオン電池の総エネルギー量は同等の81.2kWhで、一充電での走行可能距離は455〜516kmに。こちらもMスポーツ・ブーストやMローンチ・コントロール機能が作動している場合、0-100km/hを3.8秒でこなす(同欧州仕様値)。

 もちろん、BMW社が国内認可取得モデルとして初めて導入したハンズ・オフ機能付きの渋滞運転支援機能や、安全機能・運転支援システム“ドライビング・アシスト・プロフェッショナル”や、完全自動駐車が可能となる“パーキング・アシスト・プロフェショナル”を標準装備。車両全方向に対応したBMWドライブ・レコーダーや異常をスマートフォンに知らせるアラーム・システム、各種コネクティヴィティやAIアシスタンス機能も備え、価格は内燃機関モデルが798万〜918万円に。そして電気自動車『i5』は998万〜1548万円(いずれも税込)となっている。

BMW カスタマー・インタラクション・センター:フリーダイヤル:0120-269-437
BMW インターネット・ウェブサイト:http://www.bmw.co.jp

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