豊田章男会長、次戦フィンランドでは代表代行「佐藤社長が手本を示してくれた」WRC第8戦後コメント全文

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2023年07月24日 11:00  AUTOSPORT web

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佐藤恒治トヨタ自動車社長(中央)と、優勝したカッレ・ロバンペラ(右)/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第8戦ラリー・エストニア
 7月20日(木)から23日(日)にかけて、エストニアのタルトゥを拠点に開催されたWRC世界ラリー選手権第8戦ラリー・エストニア。2020年と21年に同イベントを制しているカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が三度の優勝を飾った後、現シリーズチャンピオンである彼らが所属するTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)の豊田章男会長より、恒例のラリー後コメントが発表された。

 豊田会長はメッセージの冒頭にて、ラリー・エストニア3連覇を達成したロバンペラとハルットゥネンのペアを祝福。22歳のフライング・フィンにふたたび“ご褒美”をプレゼントする可能性を示唆した。また、マニュファクチャラー選手権でのリード拡大に貢献したエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組と、3台目のマシンでラリーを完走した勝田貴元/アーロン・ジョンストン組に対しても謝辞をおくっている。

 後半では次戦ラリー・フィンランド限定でドライバーに“復帰”するヤリ-マティ・ラトバラTGR-WRT代表に代わってチームの指揮を執ることになる“ホームラリー”に向けての意気込みが語られ、コメントの最後はチームや自らを鼓舞するように「勝つぞ! 勝つぞ! 勝つぞ!」と力強い直球の言葉で締められている

 そんな豊田会長のラリー・フィンランド後コメント全文は以下のとおりだ。

* * * * * *

■豊田章男(TGR-WRT会長)
カッレ、ヨンネ、優勝おめでとう! そして、ラリー・エストニア3連勝おめでとう! 2年前、20歳のカッレが最年少で優勝したのがエストニアでした。それまでの最年少記録はヤリ-マティの22歳。今22歳のカッレはすでに10勝をあげています。最年少2桁勝利もおめでとう! また今度ドーナッツをプレゼントできたらと思います。

チームタイトルに向けたポイントをしっかり稼いでくれたエルフィンとスコットにも感謝です。また、貴元とアーロンは今回3台目のワークスとしての参戦でした。車両にトラブルを出してしまいチームとしては申し訳ないことをしましたが、ゴールまで着実にクルマを運んでくれたことがチームの強さに繋がりました。ありがとう。

私は東京ドームの都市対抗野球に、佐藤社長はエストニアのラリーの現場に、それぞれ足を運び、トヨタのアスリートたちとともに戦う週末を過ごしました。いずれも勝つことができ、我々にとって本当に良い週末だったと思います(野球は週明けにまだ2戦残っていますので引き続き一緒に戦いたいと思います)。

次戦は我々のホームタウン“フィンランドのユバスキュラ”でのラリーです。今回、ヤリ-マティにはドライバーに戻ってもらうようにお願いしました。そうすることで、私がチーム代表代行として現地に行かないといけなくなるからです(笑)

どのように私がチーム代表代行を務めれば良いか? 佐藤社長が今回のエストニアで手本を示してくれていました。佐藤社長は早朝のドライバーエンジニアミーティングに参加し、夜はメンテナンスが終わるまでサービスを離れず、ずっとチームとコミュニケーションを取り、寄り添いながら戦ってくれていたようです。チーム代表の時のヤリ-マティも、いつも朝早くサービスに行ってチームメンバーとのおはようの挨拶を欠かしません。フィンランドでは私もそれを真似してメンバーと沢山のコミュニケーションを取り、チームの力になれればと思っています。

ケニア、エストニアからの良い流れを次戦に繋げられるよう、私も万全の準備でフィンランドに向かいますので、チームの皆さん待っていてください。

勝つぞ! 勝つぞ! 勝つぞ!

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