飼育員たちが誰も気づかなかった予想外のゴリラの出産と、出産したゴリラがこれまでオスとして飼育されていたことで、ゴリラの繁殖・保護育成活動で知られるコロンバス動物園水族館に衝撃が走った(画像は『Columbus Zoo and Aquarium 2023年4月20日付Facebook「Wow現地時間7月20日の朝、米オハイオ州のコロンバス動物園水族館(Columbus Zoo and Aquarium)の飼育員は我が目を疑った。4年前から飼育しているニシローランドゴリラの“サリー(Sully、8)”が、生まれたばかりの赤ちゃんゴリラを抱いていたのだ。それまで飼育員は、サリーが妊娠していたことに全く気付かなかった。それどころか妊娠・出産するはずがないと考えていた。というのも、サリーはオスとして飼育されていたからだ。米ニュースメディア『CNN』『Spectrum News 1』などが伝えている。
2019年に、サリーと母親の“シャリア(Shalia)”はウィスコンシン州のミルウォーキー郡動物園(Milwaukee County Zoo)からコロンバスにやって来た。譲渡当時、サリーは4歳、母親は17歳だった。この時に、獣医によってサリーはオスだと確認されたが、若くて健康なサリーには、医学的なリスクが伴う麻酔をしてまで詳しい検査をする必要がなかったようで、性別を再チェックする機会が無いまま、オスとして今日まで来てしまったらしい。名前のサリーも、女性名のスペル「SALLY」ではなく、男性名の「SULLY」だ。
画像は『Columbus Zoo and Aquarium 2023年4月20日付Facebook「Wow, what an office view!」、2023年3月13日付Facebook「Happy 26th Birthday, Ktembe!」』『Blog | Columbus Zoo and Aquarium 2023年7月19日付「A Gorilla Birth Brings Two Surprises for the Columbus Zoo」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)