PSGのバルサFWデンベレ獲得作戦は進行中…給与面増額のオファー提示で早期決着を目指す

　パリ・サンジェルマン（PSG）のバルセロナに所属するフランス代表FWウスマン・デンベレ獲得作戦は進行中のようだ。30日、スペイン紙『アス』が報じている。

　1997年5月15日生まれのデンベレは現在26歳。レンヌで始まったプロキャリアは、ドルトムントを経て、2017年夏にバルセロナに到着した。加入当初は度重なる負傷や私生活での粗暴が目立ったものの、徐々にピッチ内でも存在感を発揮。シャビ監督の下では、変幻自在なドリブルと正確無比な両足のキックで攻撃の中心選手へと成長していく。昨夏には、一時は退団濃厚と言われながらも、2024年夏まで契約を延長すると、昨シーズンは公式戦35試合に出場し8得点9アシストを記録している。

　新シーズンもバルセロナの攻撃を牽引していくと思われたデンベレだが、PSGとの交渉の席についているようだ。『アス』によると、かねてより取り沙汰されていたPSGの同選手獲得オペレーションが急速に進行中という。背景には、バルセロナがデンベレに対して設定する契約解除金が8月1日を迎えた段階で、5000万ユーロ（約78億円）から1億ユーロ（約156億円）にまで引き上げられることがあり、PSGは早期決着を望んでいると報じている。

　一方で、バルセロナ側は2027年夏までの新契約を用意しているものの、交渉は難航中とのこと。『アス』は、両者の間に給与面で隔たりあると指摘しつつ、PSG側はその給与面で増額したオファーを提示したことを明かしている。バルセロナ側はシャビ監督とともに最後の説得を試みようとしているものの、PSG側には契約解除金を支払う意思があるため、選手本人に全てが委ねられている。

　果たして今夏、デンベレは“恩師”シャビ監督の下にとどまるのだろうか、それとも新天地に移籍するのだろうか。