資生堂が高校生にメンズメイクセミナー開催　"自己プロデュース"の手段のひとつ

　資生堂が、企業・学校・地方自治体などに向けたメンズメイクセミナー「メンズビューティーアップコース【アドバンス編】」を開設した。第1回は千葉県柏市の高校生など13人を対象に行った。

　資生堂はこれまで、性別に関わらず「自分らしい美」を実現する情報発信や店頭での提案、男性のスキンケアセミナーを実施してきた。コロナ禍で普及したウェブ会議やK-POPアイドルの台頭などで、スキンケアだけでなくメイクにも関心を持つ男性が増えていることから、今後さらに高まると予想するメンズメイクのニーズに対し、今回のセミナーを新設した。自身の魅力や好感度を高める"自己プロデュース"の手段の一つとして「メンズメイク」の方法やその効果を伝えることを目的とする。
　第1回を柏市で開催したことについて、美容戦略部ライフクオリティー推進グループソーシャルエリアリーダーの深沢久美子氏は「以前、柏市で65歳以上の方を対象としたQOL向上のセミナーを開き、立ち見の人が出るほど反響があり、今回の開催に至った」という。柏市社会福祉協議会地域福祉課ボランティアセンター多世代交流担当の岩田桂子氏は「若い方を対象としたセミナーを福祉会館で行うことで、若者が会館に足を運ぶきっかけになればと思った。10〜20代の若い方とご高齢の方が交流できる場を増やし、地域の活性化に努めたい」と語った。
　セミナーの冒頭でプレムアムブランド事業本部首都圏営業本部ソーシャルエリアパートナーの藤井絵里氏が、近年の男性における見た目意識の変化や、化粧をすることで得られる効果などを説明。加えて男女間の肌の違いや紫外線の重要性、さらにスキンケアの役割や手順などの基礎知識を伝えた。
　その後、実際にメイクに挑戦。参加者はアイブロウやアイライナーに苦戦し、またベースメイクでは「パール粒大とはどれぐらいの大きさ？」という素朴な疑問も飛び出し、藤井氏が「イクラ2つ分ほどでしょうか」と答える場面もあるなど、メイク初心者の男性ならではの反応が見られた。スタッフのサポートを得ながら、目元印象を加えたり、リップで唇に血色感をプラスしたり、さらにはヘアスタイルも整えるなど、自分なりのメイクを楽しんだ。
　講座を終えた参加者は「眉や目を整えることで大きく印象が変わって驚いた」。普段からYouTubeを手本にメイクをしているという参加者は「アイメイクは今回が初めて。アイライナーで印象が変わることが分かり購入しようと思う」。また柏市出身の人気ティックトッカー（TikToker）菊池風風磨氏は、「まぶたに少し色が入ることで見た目が大きく変わって驚いた。自分の自信につながる新しい発見だった」と笑顔で語った。
　参加者のコスメに興味を持つきっかけは、「肌の乾燥が気になる」「自分に自信を持ちたい」「周りからの見た目印象をアップさせたい」「好きな人がいるから」という。
　なお今回のセミナーで使用したスキンケアは、化粧水「SHISEIDO MEN ハイドレーティングローション」（150mL、税込3300円）と保湿液「SHISEIDO MEN モイスチャライザー EG」（100mL 同4400円）、日焼け止め「アネッサ パーフェクトＵＶ スキンケアミルク Ｎ」（SPF50＋・PA＋＋＋＋、60mL 同3300円）。メイクアイテムは、色付き日中用クリーム「SHISEIDO MEN ヴァイブラント BBモイスチャライザー」（SPF30・PA＋＋＋、40g 同4400円）、アイブロウペンシル「マキアージュ ラスティングフォギーブロウEX（カートリッジ）」（全2色 各同990円）、眉マスカラ「ニュアンスアイブローマスカラ」（全5色 各同880円）。加えて、アイシャドウ「マキアージュ ドラマティックスタイリングアイズS」（全5種 各同3080円）や、アイライナー「マキアージュ ロングステイアイライナー N（カードリッジ）」（全2色 各同1320円）、「モイスチャライジング リップ クリエイター TINT」（同2750円）。
　同セミナーは、資生堂トップヘアメイクアップアーティストの原田忠氏が監修し、基本的な身だしなみやスキンケア方法に加え、自身の魅力を引き出すナチュラルメイクを簡単に実践できる方法で紹介。公式サイトで参加申し込みを受け付け、最低10人から最大30人まで、団体や企業、学校、地方自治体を対象としている。

■資生堂ライフクオリティービューティセミナー：公式サイト