農園用の石灰に埋もれて遊んでいた7歳男児、呼吸困難に陥り死亡(ブラジル)

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2023年08月09日 16:01  Techinsight Japan

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ブラジル南部の農村地帯で今月3日、農園用の石灰の山で遊んでいた7歳男児が死亡した。山の中に飛び込み、呼吸困難に陥ったという(画像は『The Sun 2023年8月8日付「TOXIC DUST Heartbreaking final photo shows boy
ブラジル南部の農村地帯で今月3日、道路脇に積まれていた石灰の山に下半身をすっぽり入れて遊んでいた7歳男児が死亡した。石灰は家族が経営する農園に使うためのもので、男児は呼吸困難に陥ったという。ブラジルニュースメディア『Acorda Cidade』などが伝えている。

ブラジル南部パラナ州イピランガで3日朝、アーサー・エマニュエル・ビトゥンコート君(Arthur Emanuel Bitencourt、7)が石灰の山で遊んでいたところ突然、呼吸困難に陥った。

すぐそばにいた父親が気付いて応急処置を行い、車で市立病院へ搬送したものの、病院に到着後、死亡が確認された。

この事故を受けアーサー君の叔父は日本時間4日、Facebookに甥の写真を投稿し、次のように記した。

「この写真はアーサーの悲劇の死の数分前に撮られたもの。彼は遊んでいるうちに石灰を吸い込んで死亡した…。」

写真は、アーサー君がパウダー状の石灰の山の中から上半身だけを出し、両手でポーズを取っているもので、地元メディアによるとアーサー君は石灰の中に頭から飛び込み、大量の粉塵を吸い込んでしまったようだという。

アーサー君の正式な死因については明かされていないが、当局が捜査を開始しており、家族はこのように語った。

「アーサーだけでなく、ほかの小さな子供たちも石灰で遊んだことがある。石灰の危険性については全く認識していなかった。」

ちなみに石灰は、作物の生育に必要な栄養分を補給したり、アルカリ分を多く含むため酸性化した土壌を中和させたりする役割があり、一家は農園に撒くために道路脇に大量に積んでいたようだ。

サンパウロの技術革新研究所「Institute for Technological Research」によると、石灰は乾燥した清潔な場所に密閉包装された状態で保管することが大切で、大量に吸引したり、風による飛散などで長時間晒されると、目や皮膚、呼吸器系に問題が生じたり、がんを発症することもあるという。

アーサー君の葬儀は翌日に行われ、遺体はすでに埋葬されているが、このニュースには次のようなコメントが寄せられた。

「石灰の危険性については、私も知らなかった。」
「あれだけの量の石灰を取り扱っているのに、危険性を知らないなんて信じられない。」
「有害な石灰の中で遊ばせて写真まで撮っていたなんて! 無責任すぎる。」
「取り扱いに関する規制はないの?」
「まだ7歳なのに。かわいそうに。」
「安らかに。」

なお2021年にはルーマニアで、7歳から9歳の3姉妹がシラミ駆除後に死亡した。駆除をしたのは母親で、人間には有害な羊用の寄生虫駆除剤を希釈せず、閉め切った部屋で塗布したという。

画像は『The Sun 2023年8月8日付「TOXIC DUST Heartbreaking final photo shows boy, 7, sitting in pile of building material that poisoned him to death moments later」(Credit: Newsflash)(Credit: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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