リヴァプールへの移籍が濃厚とも報じられたブライトン所属のエクアドル代表MFモイセス・カイセドだが、土壇場でのチェルシー移籍の可能性が浮上しているようだ。11日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。
今冬に続いて今夏の移籍市場でも去就に注目が集まっているカイセドには、かねてよりチェルシーが関心を寄せており、すでに個人合意に至っていることも伝えられていた。それでも、クラブ間交渉が難航し、最大総額8000万ポンド(約147億円)となるオファーも1億ポンド(約183億円)を要求しているブライトンに拒否されたことが明らかになっていた。
そんななか、今夏にイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンやブラジル代表MFファビーニョなどを売却したことで資金を得たリヴァプールが、カイセド争奪戦に本格参戦。リヴァプールはカイセド獲得に向けてブライトンに1億1000万ポンド(約202億円)を提示したことでクラブ間合意に達し、カイセド獲得間近とも伝えられていた。
しかし、今回の報道によると、一転してチェルシーがカイセドの獲得に迫っているようだ。リヴァプールはブライトンとクラブ間合意に達したものの、かねてからチェルシー行きを望むカイセドに移籍を拒否されたとのこと。それに伴って、チェルシーはカイセド獲得に向けて移籍金1億1500万ポンド(約209億円)を用意しているという。
なお、チェルシーが用意している1億1500万ポンドというのは、今冬ベンフィカからチェルシーへと加入したアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスの1億700万ポンド(約170億円)を上回り、プレミアリーグ史上最高額の移籍金となる。
今夏にはイングランド代表MFデクラン・ライスがウェストハムからアーセナルへと総額1億500万ポンド(約193億円)で移籍を果たしているが、チェルシーはこれを超える金額を提示する予定とのこと。果たして無事交渉を成立させることとなるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。