【熱帯夜】エアコンは「朝までつけっぱなし」に - 夏の睡眠時の使い方をダイキンが解説

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2023年08月15日 12:31  マイナビニュース

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ダイキン工業は8月8日、「夏の睡眠時のエアコン使用に関する意識調査」の結果を発表した。あわせて熱中症に詳しい帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター長・三宅康史氏のコメントや、熱帯夜にも役立つエアコンの上手な使い方を紹介している。

○夏の睡眠時「毎日エアコン使用」が6割


7月21日〜24日、全国の男女524名を対象に、夏の睡眠時のエアコン使用頻度を尋ねたところ、85.3%が「週1日以上使用」と答えた。61.3%は「毎日使用」と答えている。



睡眠時のエアコンの使用に関して不満や困りごとを持っている割合は44.5%で、特に多かった困りごとは「身体が冷えたり、だるくなったりする」(52.8%)だった。睡眠時のエアコンの使い方としては、55.5%が「朝までつけっぱなし」と答えている。


○熱帯夜は「エアコンをつけっぱなし」に



同社では、睡眠時にエアコンを「つけっぱなし」にした場合と「3時間の切タイマー」を設定した場合の「室温」と「暑さ指数(WBGT)」の変化を計測する比較実験を実施した。その結果、切タイマーを設定すると、エアコンが切れた後にはWBGT値が時間の経過とともに上昇し、明け方には熱中症への警戒が必要とされるWBGT値である25℃ほどになることがわかった。


熱中症に詳しい医師の三宅氏は、「日中の暑さだけでなく、熱帯夜にも注意する必要がある」として、熱帯夜の睡眠時にはエアコンを切らずにつけっぱなしで使うことを推奨している。しかし、就寝中にエアコンをつけっぱなしにしたくない場合には、熱中症リスクに気をつける必要はあるが、切タイマーを3時間に設定する方法があるという。



3時間に設定すると、入眠直後の深い睡眠が温度変化で阻害されづらく、深い睡眠が2周期(平均的な睡眠周期は90分で1周期)確保できる。そのため、前半の深いノンレム睡眠が安定的に取れると言われている。

暑い環境で過ごした際の熱ストレスが原因で、熱中症の症状が時間差で現れる「時間差熱中症」を知っているか尋ねたところ、71.8%が「知らない」と答えた。


三宅氏によると、暑い場所で発生する熱中症だけでなく、時間差で症状が現れる『時間差熱中症』にも注意が必要とのこと。夜間に発症する時間差熱中症は、自宅で緊張がほぐれる夜に日中の熱ストレスが原因で発症する。日中、暑い環境で過ごした時は、夜間も熱ストレスをケアするためにエアコンを使って涼しい環境の中で過ごすよう心がけるとよいという。

○熱帯夜にも役立つエアコンの使い方



同社は、熱帯夜にも役立つ上手なエアコンの使い方のヒントについて解説した。湿度が20%変われば、体感温度は約4℃変わるといわれているため、快適な空間づくりには「温度」だけでなく「湿度」を調節することも大切とのこと。熱帯夜の睡眠時には、冷房運転でエアコンを使用し、室温が28℃程度になるように調整することをすすめている。


エアコンの風が身体に当たるのが苦手という場合は、風向を水平にしてエアコンから吹き出る風が直接身体に当たりづらいようにする使い方がよいという。風向を水平にすると、「温度ムラ」を抑える効果も高くなる。空気清浄機や扇風機、サーキュレーターなどを使うと、さらに「温度ムラ」を抑えることができる。


長時間のエアコン使用は、電気代が気になるところだが、室内機のフィルター掃除と室外機周辺の整理整頓をすることで、ムダな電力消費を抑えることができる。



例えば、フィルターを1年間掃除しなかった場合、消費電力量が約25%ムダになってしまうと言われている。同社が2022年夏に行った実験では、フィルターに約3年分のホコリが溜まっている場合、消費電力量が約1.5倍になるという結果になった。約3年分のフィルターのホコリに加え、室外機周辺の空気の流れも妨げられていた場合、消費電力量が約2倍になることも確認されている。(フォルサ)

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