5年越しに開いたレアル行きの扉…GKケパの決意「努力、パフォーマンスで来季も残れることを願う」

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2023年08月16日 19:08  サッカーキング

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レアル・マドリード加入したGKケパ [写真]=Getty Images
 今夏の移籍市場でチェルシーからレアル・マドリードにレンタル移籍加入したスペイン代表GKケパ・アリサバラガが、同クラブ入団会見に臨んだ。15日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 1994年10月3日生まれのケパは現在28歳。スペイン北部のバスク州で産声をあげた“守護神”は、2004年に同州最大のクラブであるアスレティック・ビルバオの下部組織に入団した。10歳で『レサマ』に到着した同選手がトップチームデビューを果たしたのは2016年9月。バジャドリードなどへのレンタル移籍を経験したケパは同夏に復帰すると、シーズン後半戦からは不動の地位を確立。2018年夏にはGK史上最高額となる7100万ポンド(当時レート約102億円)でチェルシーへと移籍し、以降5シーズンでクラブ公式戦通算163試合に出場していた。

 レアル・マドリードの“正守護神”ティボー・クルトワの重傷により、急転直下の加入劇となったケパ。実は、5年前にもレアル・マドリードとの契約締結が間近に迫ったものの、当時指揮していたジネディーヌ・ジダン監督が同選手獲得に否定的であったことから破談になっていた。このような背景にも触れつつケパは「より成熟したのは間違いない。素晴らしい1年を過ごした後で、僕のプロキャリアは最高の瞬間を迎えている。この挑戦に立ち向かう準備はできているよ。コミットメントとハードワークが欠けることはないと断言しよう。レアル・マドリードからオファーを受けたとき、改めて全てを理解した。フットボールは予測できないし、とても変わりやすいものだとね」と告白している。

 続けて、ケパは「どこにいても、一瞬一瞬に集中し、五感を研ぎ澄ませ、チームのために100パーセントの力を発揮する。僕は今、レアル・マドリードのために100パーセントの力を発揮する準備ができているし、それに立ち向かう決意も固めている。フットボールではこういう状況も起こり得るよ。ここにいられてとても幸せ。過去を変えることはできないから、未来を見据えよう。未来とはレアル・マドリードのことだ」と決意を語った。

 今夏には、バイエルンからも関心を寄せられていたケパだが、「決断はとても簡単だった。ビッグクラブからのプロポーズもあったけれど、このオプションを聞いたとき、全てが早く簡単だった」としつつ、「来季以降もここでプレーしたいか? そうなるといいね。今日が初日だし、レンタル移籍という形態だけど、時間はあるだろう。様子を見つつ、自分の努力、パフォーマンスで、そうなることを願っている」と率直な思いを明かしている。

 かつて目前で閉ざされた扉が、キャリア最高の瞬間を迎えた今夏に突如開いた。レアル・マドリードに2度選ばれた“新守護神”が勝負の1年に挑む。

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