川口春奈、中村倫也の人柄に触れ「自然体で撮影に挑めています」【連載PERSON】

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2023年08月17日 07:11  TVerプラス

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人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON〜人生を変えたテレビ番組」。今回は、中村倫也さんが主演を務める木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系、毎週木曜21:00〜)にヒロインとして出演する川口春奈さんが登場します。

川口さんは、2009年に放送された月9ドラマ『東京DOGS』で女優デビューを果たしました。以降『桜蘭高校ホスト部』『夫のカノジョ』など多くのドラマで主演を務め、昨年放送された主演ドラマ『silent』は、2022年に民放公式テレビ配信サービス「TVer」で配信されたドラマ作品のうち、最も再生数が多かったドラマに贈られる「TVerアワード2022<ドラマ大賞>」を受賞しました。

話題作への出演が絶えない川口さんが今出演している『ハヤブサ消防団』は、池井戸潤さんの最新作の実写化。田舎町という“小さな異世界”を舞台に、予測不能なストーリーが怒涛のように展開していくミステリードラマです。亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住した作家・三馬太郎(中村)が、地元消防団に加入したことをきっかけに、連続放火や住民の不審死などの怪事件に次々と遭遇。真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に迫っていきます。

川口さんが演じているのは、太郎より少し前に東京からハヤブサ地区へ移住してきた映像ディレクターの立木彩。今は映像系専門学校講師の傍ら、ハヤブサ地区をPRする町おこしドラマ企画を立ち上げて活動しています。その脚本執筆を依頼したことで、太郎と急接近する彩。しかし彼女は、実は誰にも言えない過去を秘めており……。

敵か味方かもわからない、謎多き美貌の持ち主・彩をどのような気持ちで演じているのでしょうか。川口さんに、作品の魅力と共に語っていただきました。

全貌が見えない「立木彩」を演じる上での注目ポイント

――池井戸潤さんのミステリー作品へ出演することに対し、オファーをもらった時はどのような気持ちになりましたか?

池井戸さんの作品は男性社会を描く印象があったので、女性として作品に出演できることがとても嬉しかったです。池井戸さんがここまでガッツリしたミステリー作品を手掛けるというのも、とても新鮮ですよね。田舎町で起こる事件の不気味さや違和感が、本を読んでいても面白くて。撮影が楽しみだなと思いました。

――絶賛撮影中だそうですね。現場の雰囲気はいかがでしょうか?

男性がとにかく多い……! 消防団のおじさまたちがセットになって撮影しているので、すでに空気感が出来上がってしまっているんですよね。私は人見知りということもあって、なかなかそこに入っていけなくて……(笑)。徐々に会話できるようになってはいるのですが、まだグイグイいけない。タイミングを探っているところです(笑)。

――主演の中村倫也さんと共演してみていかがでしょうか?

すごく楽しいです。(太郎と彩には)恋愛要素もあるので、感情的な部分で中村さんとコミュニケーションを取りながら演技ができています。中村さんはすごく気さくな方なので、私も自然体で撮影に挑めています。

――演じる彩の印象を聞かせてください。

序盤の台本を読んだだけでは、彩の人間性はまったく掴めませんでした。作品的にも、あえて全貌を見せないような人物像を演出していましたしね。ですが、話が進むにつれて徐々に彩の過去がわかってきて、なぜハヤブサ地区にやってきたかがわかり、それにより、私もお芝居する上でリラックスして演じられるようになりました。

私もまだ結末を知らないので、下手なことは言えないのですが、台本(原作)自体も彩に「絶対何かあるな」と怪しく見せる描き方をしているんですよ。おそらく視聴者の皆さんにとっても、気になる存在になるのではないでしょうか。今後、彩のパーソナルな部分をメインとした回があるので、それがこの先の展開にも繋がっていくので、そこは是非注目していただきたいです。

――ちなみに、本作は田舎が舞台となりますが、川口さんは田舎に惹かれる部分はありますか?

私自身も田舎育ちなので、地元と似た雰囲気を感じて落ち着きます。都会と比べても、やっぱり「田舎は良いなぁ」と思います。若いうちはこっち(東京)で仕事して、ある程度年齢を重ねたら移住してみても良いかな、と思うほど田舎は大好きです(笑)。

“仕事を楽しむ”川口春奈の女優業への取り組み方

――ここからは、川口さんとテレビとの関わりを教えていただきたいです。自分が影響を受けたと思うテレビ番組を教えてください。

『ウォーターボーイズ』や『オレンジデイズ』ですね。多感な思春期に放送されて見ていたということもあって、自身にすごく影響を与えてくれました。大人になってから見ても、とても刺激を受けます。

――そんな影響を受けて、今、役者として大切にしていることはありますか?

この2作を見ていた時は、自分がこの仕事をしているなんて思ってもいなかったので、今の仕事スタイルに影響しているかはわかりません。しかし、今自分が仕事をする上で大事にしているのは、“仕事を楽しむ”ということ。もちろん悩むこともありますが、大変なこともひっくるめて“楽しい”と思うようにしています。ネガティブな感情よりも「大変だけど楽しい」という風にマインドを持っていくようにすると、他キャストの方々とも気軽にコミュニケーションを取れて、結果“楽しい”という気持ちで撮影を終えることができるので。

――最後に、放送を楽しんでいる視聴者に向けてメッセージをお願いします。

先ほど彩も怪しいと言いましたが、彩以上に濃いキャラクターたちがたくさん登場します。そんなキャラクターたちも相乗効果となって、田舎の怖さや不気味さが作品全体に漂っていて、考察が捗るのではないでしょうか。ミステリー要素以外にも、太郎と彩のラブもあったりして、いろいろな要素が詰まっている『ハヤブサ消防団』を最後まで楽しんでください!

取材・文・写真:米田果織
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