トッテナムがホーム開幕戦の“ビッグ6”対決を制す！　マンU相手に2発完封勝利

　プレミアリーグ第2節が19日に行われ、トッテナムとマンチェスター・ユナイテッドが対戦した。

　アンジェ・ポステコグルー新監督率いるホームチームにとって、今後の行方を占う試金石となる一戦だ。トッテナムは第1節ブレントフォード戦を2−2のドローで終えており、本拠地『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』での開幕戦で今季初勝利を目指す。対峙するマンチェスター・ユナイテッドは『オールド・トラフォード』で行われた開幕戦でウルブスを1−0で下した。ウルブス相手に苦しめられたものの、ラファエル・ヴァランが挙げたゴールが決勝弾となり、白星スタートを飾っている。

　昨季のプレミアリーグでは1分1敗と未勝利に終わったマンチェスター・ユナイテッドとの一戦に向けて、ポステコグルー監督はクリスティアン・ロメロ、ソン・フンミン、ジェームズ・マディソンらをスタートから送り出した。一方、マンチェスター・ユナイテッドはウルブス戦と同じ顔ぶれに。メイソン・マウント、ブルーノ・フェルナンデス、マーカス・ラッシュフォードらが先発に名を連ねている。

　試合は立ち上がりから激しい展開に。5分、マンチェスター・ユナイテッドは左サイドでパスを受けたアレハンドロ・ガルナチョがカットインから右足を振り抜いたものの、シュートはGKの正面へ。13分にはアントニーのスルーパスに抜け出したラッシュフォードがループシュートを狙ったが、飛び出してきたGKグリエルモ・ヴィカーリオにセーブされる。

　対するトッテナムは25分、左サイドを破ったソン・フンミンが横へ流すと、パペ・マタル・サールが右へ繋ぎ、ペナルティエリア右で前を向いたデヤン・クルゼフスキが左足フィニッシュ。ここはGKアンドレ・オナナにキャッチされた。その後も両チームシュートに持ち込むシーンを増やしながら、前半の45分間にゴールネットは揺れず、スコアレスのままハーフタイムに突入した。

　後半に入ると均衡が破れる。49分、右サイド開いた位置でペドロ・ポーロからのパスを受けたクルゼフスキが深い位置まで切り込むと、マイナスへの折り返しは相手に当たってディフレクション。ルーズボールをサールが左足で叩き込み、トッテナムが先手を取った。

　1点ビハインドとなったマンチェスター・ユナイテッドは直後の51分、マウント、B・フェルナンデスとパスを繋ぎ、最後はアントニーが左足でフィニッシュ。ファーサイドを狙った一撃はポストに嫌われる。59分にはルーク・ショーの放ったスルーパスにB・フェルナンデスが抜け出し、ファーサイドを狙ったが、またもGKヴィカーリオが立ちはだかった。

　トッテナムの1点リードのまま終盤に突入すると、ホームチームが大きな1点を記録する。83分、敵陣で前を向いたジェームズ・マディソンが左サイドに展開すると、待っていたイヴァン・ペリシッチがグラウンダーのボールを中央へ送る。ボックス内に走り込んだベン・デイヴィスがダイレクトで合わせると、ファーサイドを狙った一撃がリサンドロ・マルティネスに当たってゴールネットを揺らし、トッテナムが大きな追加点を手にした。

　後半アディショナルタイムにはクリスティアン・エリクセンの放ったクロスボールからヴァランが強烈なヘディングシュートを放ったものの、GKヴィカーリオがファインセーブでゴールを許さない。試合はこのままタイムアップ。トッテナムがマンチェスター・ユナイテッドとの強豪対決を制し、本拠地『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』での開幕戦で今季初白星を飾った。アンジェ・ポステコグルー監督にとってはプレミアリーグで挙げた初勝利となっている。

　次節は26日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはホームでノッティンガム・フォレストと、トッテナムは敵地でボーンマスと、それぞれ対戦する。

【スコア】
トッテナム　2−0　マンチェスター・ユナイテッド

【得点者】
1−0　49分　パペ・マタル・サール（トッテナム）
2−0　83分　リサンドロ・マルティネス（OG／トッテナム）