「ラッシュ」が動物実験の廃止に向けた基金への応募開始　最大約4250万円を寄付

　「ラッシュ（LUSH）」が、動物実験の代替法開発および同実験廃止に向けた活動を推進する世界最大の基金「Lush Prize 2024」の応募を8月30日から行う。12月1日に受付を締め切り、5月17日の授賞式で発表。トータルで最大25万ポンド（約4250万円、1ポンド170円換算）の賞金を授与するという。

　Lush Prizeは、英国の消費者団体「エシカルコンシューマー・リサーチアソシエーション（Ethical Consumer Research Association）」と2012年に共同で設立。動物実験の基準にまつわる3つの理念のうち、動物を使用しない実験方法への転換を意味する「Replacement」にフォーカスした基金だ。「世論喚起部門」、「サイエンス部門」、「トレーニング部門」、「ロビー活動部門」、「若手研究者部門」の5分野において、個人および団体を対象に受賞者を決定している。日本をはじめ、中国、ケニヤ、イラン、ウクライナ、インド、ニュージーランド、ブラジル、アメリカ合衆国、12のヨーロッパ諸国の研究者や団体を支援してきた。
　2024年のプライズは、動物使用の代替を目指す数百人の科学者が参加するカナダ・ナイアガラ滝での世界会議「12th World Congress（WC12）」の期間中に応募がスタート。「ベスト・メジャー・サイエンス・コラボレーション賞」と「ベスト・ヘルス・チャリティ・プロジェクト賞」を新設するほか、ゴイアス連邦大学薬学部毒物学教授で2020年のプライズ受賞者でもあるマリゼ・カンポス・ヴァラダレス氏、ハインリッヒ・ハイネ大学環境毒性学教授のエレン・フリッチェ氏が新たな審査員として加わるという。

■Lush Prize：公式サイト