中国コスメ「花西子」が伊勢丹新宿にポップアップを出店 今後5年で日本は25店舗展開へ

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2023年09月07日 16:51  Fashionsnap.com

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百鳥朝鳳 アイシャドウパレット(税込6700円)

Image by: 花西子
 中国のカラーメイクブランド「花西子(Florasis)」が、伊勢丹新宿店に期間限定のポップアップストアをオープンした。期間は8月30日から10月31日まで。伊勢丹新宿店に中国発のコスメブランドが出店するのは初となる。

 花西子は、中国浙江省・杭州で2017年に誕生。「美が、花をひらく」とコンセプトに、中国の古典的な美学と伝統文化を取り入れたアイテムをラインナップしている。自社での研究や処方開発にも力を入れ、中国国内ではヴィジュアルと品質の両方で支持を獲得。Tmall(天猫)や抖音(Douyin)といった主要なECサイトでは売り上げ上位にランクインするトップブランドとして知られている。アリババグループの報道によると、2017年から2020年までの短期間で、売上は30億元(約600億円)に急成長。2022年末には初の旗艦店「西湖シークレットガーデン」を誕生の地・杭州の西湖のほとりにオープンした。店舗面積1000平方メートルの2階建てのショップは、観光スポットしても広まっている。現在は100以上の国と地域で展開。5000万人以上の多様な人々が購入し、中でも人気のフェイスパウダー「玉養桃花 ルースパウダー」(税込4100円)は全世界で2000万個以上を売り上げている。
 日本へは世界に先駆けてグローバル展開第1号として2021年に上陸。「チャイボーグ」などSNSで中国のビューティカルチャーが流行したことも後押しし、若年層を中心に注目を集めた。「百花同心錠 彫刻リップ」(税込5600円)や「玉養桃花 ルースパウダー」(同4100円)などが人気を博している。
 伊勢丹新宿店のポップアップでは、人気のフェイスパウダーやリップ、「百鳥朝鳳 アイシャドウパレット」(同6700円)のほか、「双花彫刻 ハイライト」(同4500円)や「花萃浄顔 クレンジングオイル」(同5200円)などを展開。また、新作コレクションを9月25日に世界先行発売する。新作は中国の伝統的な「京劇」と、京劇で使用される仮面にインスパイアされたカラーアイテムで、アイシャドウパレットなどが登場。常務取締役の陳恰潔(Gabby YJ Chen)は、「日本市場ではこれまでカラーアイテムが非常に好調だった。独創的なデザインや、日本の方の肌のトーンにもなじむカラーパレットが好評をいただいている。そうした過去のリサーチから、新作もまずいち早く日本のお客さまに試していただきたいと考えた。日本をきっかけに世界へと発信していきたい」と展望を語った。
 そのほか、2022年から2026年まで、研究開発に200億円以上を投資することを発表。今後も高品質な製品展開で、ラグジュアリー市場での成長を狙う。共同創業者の任剛睿(ニン・コウエイ)氏は会見で、「日本は我々にとって初の海外進出で、非常に思い入れが深い。伊勢丹新宿店は日本のオフラインにおける小売業界で最高峰のブランド。今回の出店は我々が今後グローバルな市場でラグジュアリーブランドとしてのポジションを確立するための重要なポイントになるだろう」と期待を寄せた。今年5月には大阪に物流倉庫を構え、国内発送の短期化を図った。今後5年でアジアや北米、ヨーロッパ圏で50店舗体制を目指すと述べ、日本国内は半数となる25店舗の出店を計画。来年にも5つの百貨店、10のECストアに拡大する予定だ。

■花西子 伊勢丹新宿本店ポップアップ会場:伊勢丹新宿本店1階=化粧品フロア期間:8月30日(水)〜10月31日(火)公式サイト
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