アクロポリスでWRCギリシャ開幕。ぶっつけ本番のSS1ではロバンペラが最速、勝田は6番手発進

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2023年09月08日 07:10  AUTOSPORT web

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カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
 9月7日、WRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のオープニングステージであるSS1が首都アテネで行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)がベストタイムをマークし、競技初日のラリーリーダーとなった。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、僚友のセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)と同タイムで並び、総合6番手タイにつけている。

 前戦、2023年シーズン第9戦フィンランドから約1カ月間のインターバルを挟んで迎えた“神々のラリー”こと、アクロポリス・ラリー・ギリシャ。過酷なグラベル(未舗装路)ラリーとして知られる同イベントは、今週ギリシャを襲い洪水被害や人的被害を生んだストーム(暴風雨)の影響で7日(木)朝に予定されていたラミア郊外でのシェイクダウンが中止となるなか、午後に行われたアクロポリスでのセレモニアルスタートに続いて、夕方からは市街地に作られた特設ステージ“EKOスーパースペシャルステージ”においてSS1が行われ、戦いの幕が上がった。

 国際格式開催70周年の記念大会として行われる2023年のアクロポリス・ラリーのオープニングは全長1.48kmの路面はターマック(舗装路)ステージだ。ドライコンディションとなった同ステージでは、リヤに2本のハードタイヤを履いたエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)を筆頭にヒョンデ勢が速さを見せ、ラッピ、ティエリー・ヌービル、ダニ・ソルドの3選手が駆るi20 Nがそれぞれコンマ1秒差で上位に並んだ。

 しかし、ラリー1車両の最終走者となったロバンペラが彼らを上回ってみせ、1分32秒9というタイムでステージベストを記録。本格的なグラベルラリーが始まるデイ2を前に総合トップに立っている。

 総合2番手は最年少王者に0.3秒の後れを取ったラッピ。チームメイトのヌービルとソルドが直後に続き、Mスポーツのオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)が1分33秒6で総合5番手に入った。オジエと勝田はトップと1.3秒差の総合6番手で並ぶ。

 そこからさらに0.4秒遅れたピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)が総合8番手につけ、WRC2クラス最速タイムをマークしたアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)と次点のニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)を間に挟んで、前戦のウイナーであるTGR-WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合11番手となっている。

 9月8日(金)の競技2日目は、アテネの西側に位置するルートラキを起点にSS2〜6が行われる。ミッドデイサービスが設定されていないこのデイ2では、選手たちはタイヤフィッティングゾーンでのタイヤ交換および簡易的な整備作業のみで全5ステージ、合計101.98kmを走行しなければならない。
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