スペインが7発圧勝！　最年少デビューのヤマルが初得点…モラタはハットトリック

　EURO2024予選・グループA第5節が8日に行われ、ジョージア代表とスペイン代表が対戦した。

　2試合未消化ながら、首位のスコットランドに勝ち点差「9」をつけられているスペイン。この試合の結果次第では、順位が入れ替わる2位・ジョージアとの対決に、ガビやマルコ・アセンシオなどの主力選手がスタメンに名を連ねた。また、今回が代表初招集となる16歳のラミン・ヤマルがベンチ入りを果たした。

　立ち上がりからジョージアのゴールに迫るスペインは、22分に試合の均衡を破る。波状攻撃を仕掛けるなか、右サイドで待つアセンシオにボールを展開。アセンシオが相手のタイミングを外してクロスを送ると、ジョージアDFの間にポジションを取ったモラタが、打点の高いヘディングで叩き込み先制に成功した。

　ボールを保持する時間が続くスペインは、28分に貴重な追加点を獲得する。左サイド深くでボールを持ったホセ・ルイス・ガヤが、ポケットで待つファビアン・ルイスにパスを繋ぐ。F・ルイスはダイレクトで低いクロスを送り込むと、これがDFのクリアミスを誘発し、ボールはゴールに吸い込まれオウンゴールで2点目を奪った。

　勢いに乗るスペインは38分、中盤でボールを受けたガビがドリブルで持ち運び、ペナルティエリア左角に位置取るダニ・オルモへとパス。オルモはそのまま突破を図ると、DFとコンタクトがありながらも強引にシュートを放ち、リードを3点差に広げる。

　さらに直後の40分には、高い位置でボールを奪ったスペインのカウンターが炸裂。モラタがF・ルイスとのパス交換でペナルティエリア内に侵入し、最後はモラタがGKの位置を見ながら冷静に流し込み、チームの4点目を奪取した。

　しかし、44分にオルモとアセンシオが負傷により交代を余儀なくされてしまう。途中投入されたヤマルは「16歳57日」でのデビューとなり、ガビが持つスペイン代表の最年少出場記録を大幅に更新した。

　後半も、前半同様にボールを支配するスペインと、ブロックを敷きながらカウンターを狙うジョージアの構図に。49分にジョージアから1点を返されたものの、66分にはモラタがハットトリックとなる3点目をマーク。そんななか74分、ドリブルで突破したニコ・ウィリアムズが、左サイド深くからマイナスのパスを送ると、ヤマルが左足で狙い澄ましたコントロールショットを沈め、代表初ゴールを記録した。

　結局、後半に3点を奪ったスペインが7−1で勝利。グループAのもう一試合であるキプロスとスコットランドの一戦は、3−0でスコットランドが勝利している。

　次節は13日の開催予定となっており、ジョージアはアウェイでノルウェーと、スペインはホームでキプロスと対戦する。


【スコア】
ジョージア代表　1−7　スペイン代表

【得点者】
1−0　22分　アルバロ・モラタ（スペイン代表）
2−0　28分　オウンゴール（スペイン代表）
3−0　38分　ダニ・オルモ（スペイン代表）
4−0　40分　アルバロ・モラタ（スペイン代表）
4−1　49分　ギオルギ・チャクヴェタゼ（ジョージア代表）
5−1　66分　アルバロ・モラタ（スペイン代表）
6−1　68分　ニコ・ウィリアムズ（スペイン代表）
7−1　74分　ラミン・ヤマル（スペイン代表）

　現地時間8日に行われたEURO2024予選・グループA第5節の結果と順位表は以下の通り。

▼第5節結果
ジョージア代表　1−7　スペイン代表
キプロス代表　0−3　ギリシャ代表