みなさんは「子どものおやつ」というと、どのようなものを想像しますか? 筆者は「今すぐ子ども数人分のおやつを買ってきてください」と頼まれたら、甘いお菓子やジュースに手が伸びると思います。しかし、すべての子どもが大人のイメージと一致するわけではありませんよね。なかには一致しないことに納得いかない人もいるようです。
『うちの小3男子は、甘いお菓子や甘い飲み物が苦手。先日、お友だちの家でおやつを出されたときに、「甘いものが苦手」と伝えたのに理解してもらえなかったのだそう。あげくの果てに相手の子のママから「お母さんに普段食べさせてもらっていないの? かわいそう」とまで言われたのだとか。お邪魔させてもらっておやつまで用意してもらってくださるのはありがたいですが、そんな言い方はないですよね。腹が立ちます』子どものなかには、甘いものが苦手な子もいれば、甘いものよりも渋いおやつを好む子、ジュースよりもお茶や水が好きな子もいるはず。そのような事情を考えず「かわいそうな子」認定されてしまったら、腹が立つママの気持ちもわかるような気がしますね。
「かわいそう」の言葉に深い意味はない?
『そのママさんは、甘いものが得意ではない子にはじめて会ったんじゃないのかな。そこまで深い意味合いで「かわいそう」と言ったのではないと思うけどね』
『まさか親に伝えるとは思ってもみないだろうね。思わず本音が出たのかもよ』悪気がなければ何を言ってもいいわけではありませんが、単に思わず口に出てしまっただけなのかもしれませんね。
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決めつけられないこともある
『普段食べさせてもらっていない子って、出されたらガツガツ食べるよね。そうじゃないわけだからかわいそうって言うのはどうかな……。私ならその子の親御さん、きちんとした教育をしているのねって思うわ。うちなんか市販のおやつや甘いものをいっぱい食べさせているから』ママたちの声のなかには、本当におやつやジュースなどを避けている家庭のお子さんは、遊びにいった先で出されると喜ぶといった声が目立ちました。しかし、これも1つの例であって、一概に「その通り」ではないかもしれません。
食べない理由には苦手以外に、食べ慣れていないものに興味が湧かない可能性もありますよね。また、家で甘いお菓子やジュースをたんと貰っていても、よそでも食べたい子もいますしね(苦笑)。
「僕の何がかわいそうなのかな」何気なく口走った言葉で子どもは傷つく
相手のママから「かわいそう」といわれてしまった投稿者さんの息子さん。帰宅後にママである投稿者さんにこのような問いかけをしていたのだそうです。
『息子は「僕の何がかわいそうなのかな?」って感じで聞いてきました』
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「かわいそうなんかじゃない!」気にしないことが一番
『いるよね、「かわいそう」って言うママ。人をイヤな気持ちにさせていることに気づいていない』お友だちのママさんから投げかけられた「かわいそう」という言葉は、ママにとっては不快なもの。お子さん自身も疑問に感じているようです。しかし、世の中には「かわいそう」と言わないと気がすまない人も一定数いるようです。
筆者も子育て中、何かにつけ「かわいそう」と言われました。言われるたびに、「うちの子、ちっともかわいそうじゃないのに」と思っていました。そう、まったくかわいそうなんかじゃないのです。だから気にしないことが一番です。いらないことを言ってくる誰かに、決めつけられてたまるものかとスルーしてしまいましょう!
きちんと自分のことを伝えられる投稿者さんのお子さんは立派ですよね。イヤなことを言ってくる人の言葉にとらわれず、まずはお子さんの言動を褒めてあげればいいと思います。そしてしっかりと「あなたはかわいそうなんかじゃない」と言ってあげてください。きっとそれだけでお子さんのなかのモヤモヤは解消できると思いますよ。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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