人気登山ルート“天国への階段”で、登山客が転落死(オーストリア)

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2023年09月26日 05:11  Techinsight Japan

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“天国への階段(stairway to heaven)”と呼ばれ、登山客の間で高い人気を誇る登山コース。絶景を望めるこのコースで、転落事故が発生してしまった。(当該登山客は写っていません)(画像は『Welterbestätte Dachstein Salzkammergut「Via ferrata Donnerkogel」』のスクリーンショット)
9月12日、オーストリアの山でイギリス人の登山客が転落して死亡する事故が発生した。有名な登山ルートの一部に、“天国への階段”と呼ばれるハシゴがあり、そのハシゴを登っていた際に転落してしまったのだ。通報を受けて2機のヘリコプターが出動して捜索を行ったが、崖の下で登山客の遺体が見つかったと、米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。

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事故の犠牲者となった42歳の登山客は今月12日、オーストリア中北部ザルツブルグ郊外にある、ダッハシュタイン山塊(Dachstein Mountains)を訪れていた。登山客は“ヴィア・フェラータ・ドナーコーゲル(Via ferrata Donnerkogel)”と呼ばれる登山ルートを進んでおり、このルートにはInstagramなどで有名な「stairway to heaven(天国への階段)」と呼ばれる場所がある。

同ルートにはワイヤーロープやハシゴなどの設備が整っており、当該のハシゴは長さ約40メートルで、深い渓谷の上に渡されている。ツヴィーゼラルム地区からドナーコーゲル山の山頂に向かうこのハシゴからの景色は絶景で、ダッハシュタイン観光局は「究極にアドレナリンが全開になる、目玉スポット」と説明しているが、このルートの難易度は高く、初心者が挑戦する場合には山岳ガイドと行動を共にすることを勧めている。

この有名なハシゴを、景色を楽しみながら登っていた登山客だったが、300フィート(約91メートル)下の崖へ転落してしまった。男性が命綱などを装備していたのかは報道されていないが、基本的にはハシゴに命綱をつけて登っていくことになっている。この事故でヘリコプター2機が出動し、ハシゴの下の崖から男性の遺体が見つかった。

警察の捜査によると、当時ハシゴの上にいたのは死亡した登山客1人のみだった。また、第三者の関与を否定しており、「今回の件は事故であることは明らかです」と結論付けている。

また、2020年には体操選手ステファニー・メリンガーさん(Stefanie Millinger)が自身のInstagramに、“天国への階段”で命綱をつけず、片手だけでハシゴにぶら下がる様子を捉えた動画を投稿し、話題を呼んでいた。

今回のニュースを見た人々からは、「通常は命綱をつけているはずだけど」「ポーズを取るために両手を離したせいかな?」「こんな危険なルートに挑戦する気持ちが理解できない」など様々な声が寄せられていた。

なお今月には、バリ島のリゾートホテルで屋外斜行エレベーターが渓谷に落下する衝撃の瞬間を捉えた映像が注目を集めていた。

画像は『Welterbestätte Dachstein Salzkammergut「Via ferrata Donnerkogel」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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