眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話 第3回 【雑学】線路内立ち入り、車内点検…電車が止まる理由はこんなにあった!

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2023年09月29日 07:41  マイナビニュース

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ふだん何気なく電車や駅を利用していても、なぜ電車が時間通りに運行できているのか、「混雑率100%」の車両に実際何人乗っているのか……なんて、意外に知らないものですよね。元鉄道員の交通系YouTuberの綿貫渉さんが、面白くてためになる鉄道の豆知識を解説する「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」(日本文芸社)から、一部を抜粋してご紹介します。


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○原因不明だと半日以上も止まる



電車が長時間止まるのには、いろいろな原因があります。まず思いつくのは人身事故ではないでしょうか。また車内アナウンスでよく聞くのが「異常な音を感知」の事例。これは電車が何かを踏んだ場合が多く、運転士が電車を降車して何が原因かを確認します。だいたいはイタズラの置き石が多く、異常がなければ15分前後で運転再開します。



このほか、踏切やホームから人が線路内に入ってしまうケースもあります。大事故につながる場合があるので、電車を止めて、その人を線路外に出さなければなりません。自動車などの接触事故では、車が大破し電車が脱線するほどの規模になると、終日運転見合わせになることが多いです。

信号機や架線の故障は、路線全体の安全にかかわるので、原因が特定できないと半日以上止まり続けることも。架線支障で多いのは、強風時にビニール袋などが引っかかってしまう事例です。ときには大型車両が踏切を渡るとき、上部を引っかけて架線を切断する場合もあります。この場合は復旧まで6時間ほどかかってしまいます。


最近では台風や大雪、地震などの自然災害の影響も少なくありません。原因が何であれ、電車が運転を見合わせるのは乗客の安全を確保するためなのです。


本連載は、 「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」より、一部を抜粋してご紹介しています。



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○「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」(日本文芸社)

著者:綿貫渉


電車はなぜ安全に時間通りに運行できるのか、遅延や事故・トラブルの際はどう対処しているのか、意外と知らないことも多いのが鉄道の話。本書では、「電車が止まってしまったけど、運転再開までどのくらいかかるの?「車内のトラブルに自分が居合わせたら……」といった、日常で起こるかもしれないギモンや不安にも役立つ知識を、元鉄道員の交通系YouTuberの綿貫渉さんが楽しく解説。鉄道好きでもそうではなくても、鉄道や交通に興味を持つきっかけとなる一冊です。Amazonや楽天ブックスで好評発売中。

日本文芸社 公式サイトhttps://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b623649.html(綿貫渉)

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