眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話 第5回 【雑学】ダイヤ乱れの「振替輸送」の仕組みって?

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2023年10月01日 08:01  マイナビニュース

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ふだん何気なく電車や駅を利用していても、なぜ電車が時間通りに運行できているのか、「混雑率100%」の車両に実際何人乗っているのか……なんて、意外に知らないものですよね。元鉄道員の交通系YouTuberの綿貫渉さんが、面白くてためになる鉄道の豆知識を解説する「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」(日本文芸社)から、一部を抜粋してご紹介します。


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○運賃先払いの乗車方法のみ有効



悪天候や事故などの影響でダイヤが大幅に乱れることがあります。そんなとき、「振替輸送」に助けられた人も少なくないはず。振替輸送とは、電車が運転見合わせとなったとき、鉄道会社同士で情報のやり取りを行い、目的地までほかの路線を利用できる制度です。



ダイヤの乱れや運転見合わせが発生し、振替輸送の案内があったら、振替先の駅で乗車券や定期券を提示するという利用方法が一般的です。駅員はそれらを見ればひと目で振替輸送の対象区間であることがわかるため、そのまま改札を通過して他路線で目的地に向かうことができるというわけです。

ただし、振替輸送は法律上の制度ではないため、代替となる輸送機関が存在しない場合は行われません。またSuica やPASMOなどの交通系ICカードは振替輸送の対象外。なぜなら、振替輸送は利用区間が明記されているきっぷや定期券のみが対象だからです。定期やきっぷの場合は運賃先払いですが、チャージ金額から運賃が引かれるICカードの場合は後払い。つまり、目的地までの運賃が定まっていない利用は、振替輸送の対象外になるのです。


どうしても振替輸送を使用したい場合には、そのときだけ駅の券売機できっぷを買って、改札にいる駅員に提示しましょう。


本連載は、 「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」より、一部を抜粋してご紹介しています。



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○「眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話」(日本文芸社)

著者:綿貫渉


電車はなぜ安全に時間通りに運行できるのか、遅延や事故・トラブルの際はどう対処しているのか、意外と知らないことも多いのが鉄道の話。本書では、「電車が止まってしまったけど、運転再開までどのくらいかかるの?「車内のトラブルに自分が居合わせたら……」といった、日常で起こるかもしれないギモンや不安にも役立つ知識を、元鉄道員の交通系YouTuberの綿貫渉さんが楽しく解説。鉄道好きでもそうではなくても、鉄道や交通に興味を持つきっかけとなる一冊です。Amazonや楽天ブックスで好評発売中。

日本文芸社 公式サイトhttps://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b623649.html(綿貫渉)

このニュースに関するつぶやき

  • スイカにしても少なくとも入場駅から最低運賃は払ってしまっている 何とも理不尽なルールだな
    • イイネ!2
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