五感で楽しむ!白州蒸溜所見学ツアーを体験

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2023年10月09日 10:01  オズモール

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◆「サントリー白州蒸溜所」リニューアル!自然の中でウイスキーづくりを五感で楽しむツアーを体験

南アルプスの大自然に囲まれた“森の蒸溜所”でつくられるシングルモルトウイスキー「白州」、みなさんはお好きですか? 施設改修のため休止していた、蒸溜所の見学ツアーが2023年10月2日(月)より再開。発酵槽の中を覗いたり、樽がずらりと並んだ貯蔵庫に入ったりと、より五感で楽しめるようになったとのこと。ひと足先に編集部が取材してきました。



東京から2時間半。大自然に囲まれた白州蒸溜所へ到着
世界で認められるジャパニーズウイスキー「白州」。白州は、芳醇で華やかな味わいの「山崎」とはまた性格が異なり、軽やかですっきりした味わいが特徴。
そんな白州がつくられる南アルプスの麓にある白州蒸溜所は、1973年の竣工から今年で50年。

新宿駅よりJRの特急あずさに乗車し、電車に揺られること約2時間で最寄りの小淵沢駅に到着。その後バスで20分ほど行くと、ウイスキーをつくる「白州蒸溜所」とサントリー天然水などをつくる「天然水南アルプス白州工場」の共通エントランスであるビジターセンターが見えてきます。



白州でつくられる製品のおいしさのひみつは、およそ20年かけて花崗岩層をくぐり抜けることで磨かれた、適度なミネラル分を含む水。その花崗岩が壁面に使用されたビジターセンターに足を踏み入れると、施設のこだわりや特徴を知ることができるジオラマや展示物が並びます。
ビジターセンターの建物を奥に抜けると、大自然の木々に囲まれ、木漏れ日に照らされる小道へ。「ルリビタキ」や「オオタカ」などの鳥を見ることができることもあり、バードウォッチングまで楽しめるのだとか。



ウイスキーづくりの工程が丸わかり!五感で楽しむ見学ツアー
そうしてついに、蒸溜所の中へ。施設リニューアル前よりも五感でウイスキーづくりの工程を楽しめるようにパワーアップしています。

まずはウイスキーができあがるまでの製造工程をプロジェクションマッピングで解説してもらいます。ウイスキーの製造工程は大きく分けて仕込み、発酵、蒸溜、貯蔵、ブレンドと5つに分かれているとのこと。視覚で製造の過程を掴めるのでわかりやすいです。
つづいて、実際にその工程の見学へ。



まず最初は、直径9mの仕込み槽の中を覗き込みます。モルトウイスキーの原料は、水と大麦。この中で麦芽中の酵素がはたらくことで、でんぷんが糖に代わります。その後長い時間をかけてろ過することで、麦汁ができあがるのだそう。

次に麦汁に酵母を加えて発酵を行う、木桶の発酵槽を見学。扱いが難しい木桶を使う大きな理由は、森の乳酸菌が木桶に棲みついてくれるから。乳酸菌は酵母が食べられない糖を食べて乳酸を生み出してくれるので、それによってできあがるもろみに爽やかな酸味と華やかな香りがつくのだそう。
この日は見られませんでしたが、タイミングがよければブクブクと発酵している様子が見られることも。

仕込み槽や発酵槽といった、製造工程の見学にワクワクが止まりません!



巨大な16基のポットスチル(蒸溜窯)が並ぶこの場所では、発酵の段階でできたもろみの蒸溜が2回行われ、アルコール度数約70%の無色透明な「ニューポット」に。
ポットスチルの形はストレート型、ランタン型の2種類。ストレート型の方は、そのまま空気が上昇することで力強く重厚感のある味わいに、ランタン型の方はくびれがあるため、空気が遮られることで軽やかな味わいになるのだそうです。
ポットスチルの奥に、緑豊かな白州の森が抜けて見えるのはここの蒸溜所ならでは。



つづいて、たっぷりとウイスキーの香りが充満する空間へ。左右には約2万もの樽が所狭しと並び、圧巻の光景。樽には約180〜230Lのウイスキーが入っているのだそう。白州の冷涼な気候のもと、ゆっくりと時間をかけて熟成されていきます。
10年、20年と貯蔵年数が長くなるごとに、中のウイスキーはだんだん蒸発し、年3%ほど減少していくのだとか。減った分は、スコットランドでは“天使の分け前”と呼ばれており、ウイスキーが長年愛されていることが伺えます。
ここまで時間と手間をかけてやっとできあがるのだから、まさにウイスキーは“時の芸術品”。



白州のおいしさのひみつを学んだあとは、カンパイ!
おいしさのひみつを学んだ後は、実際にテイスティング。
まず最初は「白州 森香るハイボール」から。鼻に通る爽やかな香りとキレのある味わいで喉を潤してくれます。さらに今回の取材では特別に、スモーキーで甘い余韻が長く続く、芳醇な味わいの「シングルモルトウイスキー白州25年」をいただきました。
ふだんのツアーでは、「シングルモルトウイスキー白州」や「モルトウイスキー原酒」、「シングルモルトウイスキー白州12年」などのテイスティングが可能です。

知れば知るほど好きになる白州のウイスキー、みなさんも味わってみては?


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