グラフィックデザインとタイポグラフィの歴史を紐解く展覧会「もじ イメージ Graphic展」が開催

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2023年10月09日 15:01  Fashionsnap.com

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Image by: 21_21 DESIGN SIGHT 
 グラフィックデザインと「文字」の関係性を紐解く展覧会「もじ イメージ Graphic展」が、21_21 DESIGN SIGHTで開催される。期間は11月23日から2024年3月10日まで。

 同展では、近代のグラフィックデザイン史の中でも、特にDTP(Desktop Publishing)と呼ばれるパソコン上で出版物や印刷物のデータ制作を行うことが主流になった1990年代以降のデザインを、文字とデザインの関係から紐解く。ディレクターは、グラフィックやタイポグラフィに関する数々の著書を手がける編集者の室賀清徳、グラフィックデザインの研究を行う後藤哲也、グラフィックデザイナーの加藤賢策の3人が務める。
 会場では、国内外約50組のグラフィックデザイナーの作品を通して、漢字や仮名の使い分けや、縦書き、横書きといった特有の表現方法を持ち、文字と図像が混ざり合う日本のグラフィック文化が、グローバルなデジタル情報技術とどう向き合い、何を生み出してきたのか、生み出していく可能性があるのかを「造形性」、「身体性」「メディア」などの13のテーマに分けて紹介。世界中で同じアプリケーションが使われるなど、情報整理や問題解決の効率化により、現代のグラフィックデザインは国際的に均一化が進む一方で、アートと技術の間で発展を遂げた「デザイン」が持つ論理や効率だけでは説明できない複雑さを掘り下げることを目指すという。
 日本の携帯電話発祥の絵文字が「EMOJI」としてグローバルな通信システムに取り入れられたように、様々な文化が入り混じることで発展している現代のグローバルデザインの中で、日本のデザインについて考えるためには、「“日本の伝統的な美意識“を持ち出すだけでは現代のリアリティに接続できない」とディレクターの室賀はコメント。多くのデザインの歴史書は1980年や1990年代の記述を最新のものとするのに対して、同展では1990年代以降のポストデジタル時代に紡がれたグラフィックデザインの文脈を標榜することで、新たな歴史の中でグラフィックデザインが持つ力を考え直し、グラフィックデザインの楽しさや豊かさを再発見できる空間を表現するという。

◾️21_21 DESIGN SIGHT 企画展「もじ イメージ Graphic 展」会期:2023年11月23日(木・祝)〜2024年3月10日(日) ※火曜日休館(12月26日は開館)、年末年始休館(12月27日〜1月3日)営業時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2所在地:東京都港区赤坂 9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン入場料:一般1400円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料公式サイト

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