カツ丼に玉ねぎ丸ごと、おかずはパフェ、8時間煮込み…コロナきっかけ“おじさま芸能人”の自炊ブーム

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2023年10月10日 11:00  週刊女性PRIME

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(左から)高見沢俊彦、遠藤憲一、竹野内豊、中村獅童

 料理はブログやYouTubeなどで鉄板のコンテンツ。今や女性タレントだけでなく俳優や男性アーティストも参戦!奮闘ぶりやダメっぷりをさらし、ファンから温かなツッコミを受けている。コワモテのアノ人も、生活感のないアノ人も……キッチンでは別の顔!

インパクトのある料理写真がクセになる!

《同時に作れるのはこの3品です。これでいっぱいいっぱいです。料理はむずかしー》

 とSNSに投稿したのは、俳優の遠藤憲一(62)。一緒にアップされた写真には、白米、みそ汁、いちごパフェを手に持った遠藤自身が満面の笑みで写っている。かつてはVシネマで悪役を多く演じたコワモテ俳優の手料理。しかもまさかの組み合わせに、「おかずではなくなぜいちごパフェ?」「ギャップがかわいすぎる」など、コメントが殺到。

「遠藤さんが料理を始めたのは、新型コロナの自粛期間中。料理の写真や動画は、マネージャーで元タレントの奥様に言われて投稿しはじめたとのこと。結婚30周年も過ぎ、芸能界を退いて自分を長く支えてくれている奥様の役に、少しでも立とうとしているのかも」(スポーツ紙記者、以下同)

 それにしても、62歳の男性が作る料理として、いちごパフェは珍しい気もする……。

「遠藤さんは、5年ほど前、奥様に言われて禁酒をした影響で甘いものが好きになったと言っていました。その甘党っぷりは、就寝前に毎晩アイスクリームを食べるほど。好きな味はバニラといちごとのことですから、いちごパフェを作るのもうなずけます」

 遠藤は他にも、「ワッフル焼いてみました」「鍋を作ってみました」と、自作料理の写真をアップしているが、なぜだか毎回ピントぶれ。遠藤の顔はいつもぼやけている。そんな写真の“クセ”も、「不器用だけど頑張っているお父さん感に癒される!」と、好評なのだ。

 料理初心者おじさま芸能人

 俳優の竹野内豊(52)は出演したテレビ番組で「(コロナ禍の)自粛中に、ちゃんと自分の飯くらい作らないとダメかなと思った」とコメントし、具だくさんの野菜スープ作りにハマっていることを明かした。コロナ禍がもたらした自炊ブームは、芸能界でも確実に広がっている様子。

 先日24時間テレビのチャリティーマラソンで注目を集めたタレントのヒロミ(58)は、イベントで「最近はYouTubeを見て、自分で料理を作っている」と告白。ヒロミは愛妻家として有名だが、妻の松本伊代(58)との仲に何かあったのか?

「伊代さんは、昨年11月にバラエティー番組の収録で腰椎骨折という大ケガをして仕事を休業していました。そんな妻のピンチにヒロミさんも目覚めたのではないかと。最近は自身のYouTubeチャンネルで、伊代さんに料理を振る舞う動画シリーズを投稿しています」

 料理をする男性が増えている昨今、妻が作ってくれる飯を待つだけのおじさんはどんどん淘汰されるかも?

玉ねぎを丸ごとフライパンへ料理オンチ王

 とはいえ、やはりまだまだ料理経験値が少ない男性たち。それゆえに、失敗の大きさも途方もないようだ。

 今年、結成50周年を迎えたロックバンドTHE ALFEEのボーカルギター・高見沢俊彦(69)の料理下手エピソードは、業界内でも有名だ。

「毎年夏のライブで販売されているDVDパンフレットに収録されている特典映像に『ALFEE KITCHEN』というものがあるのですが、そこで高見沢さんのとんでもない料理オンチっぷりが発揮されているんです」(音楽誌ライター、以下同)

『ALFEE KITCHEN』は、THE ALFEEのメンバーである桜井賢(68)、坂崎幸之助(69)、高見沢が、ひとつの料理を協力して作る企画。しかし高見沢の危なっかしい手つきは、まるで子どものよう。坂崎と桜井が保護者に見えてくる。

「包丁をまな板に叩きつけるように野菜を切ったり、おにぎりを作る際、アツアツの白飯が入った炊飯ジャーに手を突っ込んだり。カツ丼作りでは、レシピに“玉ねぎを入れる”とあったため、玉ねぎを丸々1個フライパンに投入。その回は、伝説として語り継がれています(笑)」

 高見沢は、「レシピには“玉ねぎを切る”とは書いてなかったんです」と主張。奇想天外でスケールの大きな“失敗”は、高見沢らしいといえばらしいかも?

半生調理で大惨事!炎のシェフの成長

「今では料理上手といわれていますが、大泉洋さん(50)は、かつて番組内で共演者が吐くほどまずい料理を作っていましたね」(テレビ誌ライター、以下同)

 1996年に放送開始した北海道のローカルバラエティー『水曜どうでしょう』の1コーナー、「炎の料理人・シェフ大泉」。大泉が出演者に料理を振る舞うコーナーだ。

「火が通っているか確認しない、また、粗末な野外キッチンという悪条件も相まって、体調不良者が続出。生焼け殻つきのエビチリを食べた共演者が嘔吐したことも

 ただ、2019年に放送された同番組の新作で、大泉はおいしい手料理を披露。しかし共演者に「僕たちは面白いものが食べたいんですよ」とツッコまれ撃沈。ゲキマズ料理も、バラエティー的には“おいしい”のだ。

金と時間をかけすぎ? こじらせ料理

 料理をしてくれるのはいいが、こだわりすぎて、もはや“こじらせ料理”になっている……なんてパターンも。

中村獅童さん(51)は、芸能界屈指のラーメン好きで有名です。家には製麺機があると聞きますし、スープや麺からラーメン作りを楽しんでいるらしいんです。業務用の寸胴に魚介を入れたり野菜を入れたりして、スープを6〜8時間かけて煮込むなんてこともザラらしいですよ」

 白いタオルを頭に巻き、黒いタンクトップで寸胴に向かう中村……。想像するだけでおいしいラーメンを作ってくれそう。SNSには実際にスープを煮込む中村の姿も。自宅でおいしいラーメンが食べられるなんてうらやましい一方で、料理に必要以上の時間とお金をかけることは、主婦には理解できない男性のこだわりのひとつ。もしも夫の趣味が本格ラーメン作りだったら、台所を8時間も占領されるかも……。そう考えると、少しゾッとするのではないだろうか。

カレースパイスを一から調合!

 歌手にも、こじらせ系の料理好きおじさんがいる。

森山直太朗さん(47)が熱い思いを捧げているのはカレー。ファンクラブの会報にレシピを掲載したり、カレーに合うオリジナルのスパイスを販売したりしています」

 なんと実際にスリランカに渡り、カレーを研究したという森山。スパイス『香辛丸』は、森山が7日間部屋にこもり、合計20種以上のスパイスを試して調合した逸品だ。

「山崎育三郎さんが司会を務めるトーク番組『おしゃれクリップ』に出演した際には、スタジオでオリジナルカレーを作りながらトーク。ふだんはじっくりトークをするタイプの番組なのに、イレギュラーな回でしたね(笑)」

 そこで作ったのが“けんちんキーマカレー”。途中までけんちん汁を作る要領で調理し、カレールーやだし汁、みそを入れて仕上げる。和風テイストのカレーだ。

 歌手と料理、一体どっちが本業?と疑ってしまうほど、カレーに熱い森山なのだ。

料理でも“野生の勘”を発揮!才能が止まらない

 お笑い芸人にとって、今やネットはテレビに次いで第2の戦場。人気コンテンツの料理企画を、YouTubeにあげている芸人は多い。

「以前、不祥事での謝罪会見で天然っぷりを発揮し、『野生の勘で交際相手が未成年だと気づいた』という発言で報道陣すら笑わせた伝説を持つ狩野英孝さん(41)。ふだんもかなり天然で、そんな一面が周囲から愛されています。自身のYouTubeチャンネルではゲーム実況の才能を開花させ、登録者数は現在、179万人を超えています」(スポーツ紙記者、以下同)

 そんな狩野の料理動画の特徴は、レシピをまったく見ないこと。使用する材料や工程などすべてを当てずっぽうで、肉じゃがやグラタン、ギョーザなど、お題の料理を作る。

「狩野さんは、昔から料理は嫌いでほとんどしたことがないとのこと。確かに手つきは拙いですが、完成した料理は、なぜかおいしくできているんです。これも“野生の勘”のなせるワザなのでしょうか」

痛風持ちで料理好き、中堅芸人の腕前は?

 テレビやCMに引っ張りだこの“かまいたち”もYouTubeで積極的に動画をあげている。

「コンビ芸人の料理動画は、片方が料理上手、片方が初心者という組み合わせを活かして動画を投稿している場合が多い。かまいたちの濱家隆一さん(39)は育児中の奥様のためにお弁当を用意するなど、日常的に料理してます」

 そんな濱家は、これまでに10回以上も痛風を発症しており、今年から薬を服用している。痛風持ちだと、塩分量に気を使ったり、使えない食材があったり。健康第一でおいしさは二の次になっているのでは?

「そのあたりはあまり気にせずに、意外と塩分多めのおいしそうなレシピを動画では紹介しています。例えば、レトルトカレーのアレンジ。お鍋にカレーを温めずに入れて、だし入りのインスタントみそ汁と合わせる、和風なスープカレーに近いレシピです」

 相方の山内健司(42)も絶賛だったが、みそ汁もラーメンのスープほどではないが、痛風持ちなら飲みすぎ厳禁。塩分や尿酸値を上げる食材を避けて、おいしい料理作りにこれからも奮闘してほしい。

(文/大野瑞紀)

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