ホンダ・チーム・アジア、2024年のMoto2とMoto3のラインアップを発表。日本勢は小椋藍が離脱し、古里太陽が継続

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2023年10月12日 23:21  AUTOSPORT web

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ホンダ、2024年Moto2クラスとMoto3クラスに参戦するライダーを発表。日本人ライダーの古里太陽は継続
 10月12日、ロードレース世界選手権のMoto2クラスに参戦しているホンダ・チーム・アジアは2024年シーズンにおけるMoto2、Moto3クラスのラインアップを発表した。

 このチームは世界で活躍するアジア人ライダーを発掘・育成する取り組みの一環としてホンダが2013年に発足し、Moto2クラスに参戦をして今まで数多くの日本人ライダーを起用してきた。そして、2016年からはMoto3クラスにもホンダ・チーム・アジアとしてエントリーしており、尾野弘樹や鳥羽海渡が参戦してきた。そして2018年からは、青山博一が2クラスのチーム監督を務めている。

 Moto2クラスのIDEMITSU Honda Team Asiaには、6シーズン目となるソムキャット・チャントラが継続参戦する。チームメイトには、Moto3クラスからMoto2クラスに昇格するインドネシア人ライダーのマリオ・アジを迎える。また、2022年シーズンにチャンピオン争いを繰り広げ、ランキング2位で終えた小椋藍は2023年限りでチームを離れることがすでに発表されている。

 Moto3クラスのHonda Team Asiaには、日本勢の古里太陽が継続参戦。チームメイトには新たにタイ人のタットチャコーン・ブーシュリを迎える。なお、両クラスとも監督は引き続き青山博一が務める。

 古里は、2022年シーズンからホンダ・チーム・アジアよりMoto3クラスに参戦している日本人ライダーだ。2020年は全日本ロードレース選手権のJ-GP3クラスでランキング6位に入り、イデミツ・アジア・タレント・カップでランキング2位を獲得した。

 2021年はイデミツ・アジア・タレント・カップで全戦全勝してランキング首位で終え、レッドブルMotoGPルーキーズカップでランキング11位を獲得した。Moto3クラス初参戦となった2022年はランキング27位で終え、2023年は第14戦日本GP終了時点では22位につけている。

■Moto2クラス:ソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)
「IDEMITSU Honda Team Asiaの一員として来シーズンもこのチームで参戦できることをとても誇りに思います。僕は年を追うごとに大きく成長することができました。そして6年目のシーズンとなる来年は僕にとって極めて重要な年になると思っています」

「それはライダーとしてのこれまでの成長を考えれば、来年はMoto2のタイトル争いに加わらなければならないと思っています。僕をサポートしていただいているすべての人に感謝を申し上げます。皆様の信頼が、より良いライダーになるために日々努力し続ける僕の支えになっています」

■ Moto2クラス:マリオ・アジ(IDEMITSU Honda Team Asia)
「ついに、来シーズンからMoto2に昇格することが決まりました。本当に素晴らしいニュースで、僕は今までこれほど興奮したことはありません。まずは良いレースをして残りのシーズンをしっかり終えます。そして冬の間にさらにハードなトレーニングを開始するのを心待ちにしています。このステップアップは決して容易なものではありません」

「それは昨年よりもさらに厳しいものになると分かっていますが、僕はこの挑戦に向かって突き進みます。冬の間には自分を最大限に発揮できるよう努力するつもりです。これまで僕をサポートしていただいた全ての方に感謝を申し上げます。Moto2に早く適応し、学ぶことが僕の目標です。そして僕はすぐにできると思っています」

■ Moto3クラス:古里太陽(Honda Team Asia)
「2024年もこれまでと同じチームの一員としてレースに参戦できるという発表をとても嬉しく思います。来年はMoto3に参戦して3年目となるので、もっと良い成績を残さなければなりません。僕のことをよく理解してくれて、僕の好みや望んでいることを分かってくれるスタッフと来年も一緒に仕事ができることは、とても素晴らしいことです」

「また、彼らは僕の成長していく過程もよく知っています。来シーズンは新しいタイヤ・サプライヤーに変更になるなど、テクニカルな点においても変化があります。今は残りのシーズンを良い走りができるように集中します。そして来シーズンは良いかたちでスタートしたいと思います」

■ Moto3クラス:タットチャコーン・ブーシュリ(Honda Team Asia)
「来シーズンからこのチームの一員になることが発表され、とても嬉しく思っています。それは僕が世界選手権を戦うレギュラーライダーとしてデビューすることを意味します。このようなチャンスをいただけたことを大変誇りに思います」

「レースごとに学び、常に向上できるようベストを尽くします。来年の僕の目標はトップ15入りすること、そして可能な限り多くのポイントを獲得することです」

■ 青山博一チーム監督
「まず初めに、来シーズンもご協力をいただけますIDEMITSU様ならびにスポンサーの皆様に感謝を申し上げます。私たちはこのことを大変誇りに思っています。そして来年はもっと良いレースをしたいと考えています」

「来シーズンはソムキアット・チャントラ選手とマリオ・アジ選手がMoto2クラスから参戦いたします。チャントラ選手はこの何シーズンかで非常に良い成績を残しており、私たちは彼と一緒にさらなるシーズンを戦いたいと考えていました。数週間前にピレリの新しいタイヤをテストしましたが、チャントラ選手は本当に速かったです。彼とともに来年のチャンピオンシップを戦うことを楽しみにしています」

「チームメイトのアジ選手は、来シーズン、Moto3からMoto2に昇格します。彼にとってそれは全く新しい挑戦になるでしょう。また私たちは彼にこのチャンスを与えることができて嬉しく思っています。彼はすでにMoto2マシンでテストを行っており、この新しいマシンに素早く適応することができました。アジ選手がこのカテゴリーでコンペティティブな走りを見せてくれることを今から期待しています」

「Moto3クラスからは古里太陽選手とタットチャコーン・ブーシュリ選手が参戦いたします。古里選手は、2年目となる今シーズンは大きな進歩を見せ、とても活躍をしています。3シーズン目も引き続き成長を続けられるようにサポートして参ります。彼がさらに競争力を高め、チャンピオンシップを戦うことを楽しみにしています」

「チームメイトのブーシュリ選手は今シーズン、FIMジュニアGP世界選手権やワイルドカード参戦でその競争力の高さとファイティングスピリットを見せてくれました。来シーズンは彼のさらなる成長を楽しみにしています」

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