計262頭もの“健康な猫”が一堂に集結! 第3回「ジャパンキャットショー」の詳細をレポート

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2023年10月13日 10:31  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
国内最大規模のキャットショー、第3回「ジャパンキャットショー」が10月8日(日)に東京・池袋のサンシャインシティ文化会館ビルで開催された。



ジャパンキャットショーは、2大血統書登録団体であるCFA(The Cat Fanciers’Association, Inc.)と、TICA(The International Cat Association)が主催するキャットショーを一度に楽しめる貴重なイベントで、会場には多くの猫好きが集まった。



今回は、大盛況となった第3回ジャパンキャットショーの様子をレポートしたい。

○■計262頭もの“健康な猫”が池袋に集結


ジャパンキャットショーは、「犬と猫の真の健康」の実現を掲げ、プレミアムペットフードや食事療法食を展開するロイヤルカナン ジャポンが主催している。



そもそも「キャットショー」とは、純血種の猫の保全と普及を目的に世界中で行われており、猫種ごとに設けられた審査基準によって、「スタンダード」(猫種ごとの本来の骨格や毛色など)により近い容姿を兼ね備えた猫を評価するイベントのこと。



中でもジャパンキャットショーの出陳頭数(出場する猫の数)は国内最大規模。全国からトップ級のショーキャットたちが一堂に集い、CFAとTICAによるキャットショーが同時に楽しめるのもジャパンキャットショーだけだという。


こちらはTICAが行ったキャットショーの様子。TICAは純血種および家庭猫の世界最大の血統登録機関で、キャットショー公認機関として1979年にアメリカで創立した世界最大の団体のひとつ。猫の繁殖、ショーへの出陳、ブリードの改良などを目的に活動を展開している。


審査はKITTEN(生後4カ月〜8カ月未満の血統登録済の子猫)、CAT(8カ月以上の血統登録済の成猫)、ALTER(8カ月以上の血統登録済の去勢避妊猫)、HHP(血統登録済の家庭猫・子猫部門と成猫部門)などのクラス別に実施された。


こちらはCFAのキャットショーの様子。CFAは1906年にアメリカで創立した世界最大の愛猫協会として活動する非営利団体で、キャットショーの開催のほか、猫に関する書籍などの発行、動物愛護活動などにも注力している。愛猫団体のなかでも世界的な権威とされる老舗である。


CFAのキャットショーも成猫部門や子猫部門、ベテラン部門などのクラス別に分類された猫を審査。それぞれのクラスにおいて、猫本来の美しさを競う品評会となっている。



今年はTICAのキャットショーに119頭、CFAのキャットショーに143頭の計262頭が出陳。会場は美しい猫たちで溢れた。


ジャパンキャットショーではフォトコンテストも開催。応募総数はなんと1392作品で、会場ではそのなかから厳選された80作品が掲示された。


厳選された80作品のうちTOP10はパネルで展示され、来場者たちによる決戦投票が行われた。


主催のロイヤルカナン ジャポンは「7つのクイズを巡って挑戦! キャットオーナーズ チャレンジ」と題したブースを出展した。


ブース内に掲示された「猫の健康」に関するクイズにQRコードで回答するという形式である。試しにチャレンジしてみると……。


正解! スクロールしていくと、皮膚被毛に関する豆知識なども書かれていて、とても勉強になった。



ブース内にはほかにも、正しい排便の知識を啓発するコーナーやおすすめのキャットフード診断コーナーなどが設けられており、いずれも大きな反響となっていた。


会場には、猫グッズや猫に関するアプリなどを展開する企業などもブースを出展。


会場内のメインステージでは、キャットショーの楽しみ方講座や、猫の病気に関するセミナー、猫を素敵に撮影するコツを教えるトークショーなどを開催。その充実したラインナップの様子はオンライン配信もされていた。


イベント終盤にはTICAとCFAがそれぞれ子猫クラスの最終審査と表彰式を行った。


TICAではベンガルの猫が第1席に選ばれた。穏やかな気質、なめらかな毛質、美しい毛並みのコントラスト、激しい運動量を支える筋肉質な肉体などが高く評価された。


CFAで第1席に選出されたのはメインクーンの猫。子猫ながら大きな身体、長い胴体を持っていることや、大きな瞳、大きな耳、横顔のなだらかなカーブなどが評価のポイントとなった。なお、キャットショーを通じての順位は各団体のすべてのステージでの審査結果を集計したうえで、後日決定するという。


会場にはロイヤルカナン ジャポンを率いる山本俊之社長の姿も。



キャットショーにかける想いについて聞いてみると、「病気じゃない=健康というわけではありません。私たちが考える『真の健康』は、皮膚の健康状態も良好ということですから、当然、毛並みも美しいし、その健康的な素晴らしさは表情や目の輝きとしても表われます」と指摘。



続けて、「このキャットショーには、まさに私たちが思う『真の健康』に一番近い猫たちが参加しているんです。ぜひ、1人でも多くの皆様に、彼らの姿を見てもらって、適切な栄養とケアを心がければ、こんなに美しい猫になるんだということを見ていただいて、より猫の健康に関心を持っていただきたいと思っています」とキャットショーの意義を語った。



また、ロイヤルカナン ジャポンが描く今後の展望については、「猫の健康を注意深く日々観察すること、年に2回の健康診断を受けること、不健康が疑われたときにすぐに専門家に相談できる環境を作ることなど、猫の真の健康を育むポイントを今後も啓発していきたいと考えています」と主張。



「ほかにも、必ずしも適切とは言えない繁殖の仕方をしているブリーダーさんもいますから、正しい知識や知見を提供するためのセミナーなどを行うことで、優良なブリーダーさんが増えて、健康な子猫たちが生まれやすくなるような環境づくりにも引き続き取り組んでいきたいと思います」



大盛況のうちに幕を閉じたジャパンキャットショー。猫の真の健康を学ぶという意味でも実に有益なこのイベント、愛猫家であればぜひ一度参加してみてほしい。(猿川佑)
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