2023年F1第18戦カタールGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

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2023年10月16日 23:50  AUTOSPORT web

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2023年F1第18戦カタールGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
 2023年F1第18戦カタールGPの決勝レースで6位〜10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位〜10位のドライバーはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、周冠宇(アルファロメオ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)だ。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=10位(57周/57周)
 難しいレースだった。ハードタイヤでスタートしたことで、序盤のセーフティカーの際に、かなり苦労した。タイヤを暖めることができずにポジションを失い、その後、望んでいたほど素早く挽回することもできなかったんだ。タイヤに熱が入ったと思ったら、ピットストップの義務に従って、ピットインしなければならなかった。

 昨日のスプリントでのインシデントでマシンを失ったため、今日は完全に新しいマシンで走った。今日走ったマシンで結論を出すのは難しい。仕様を前のものに戻す必要があったんだ。

 僕は、直前になって導入されたトラックリミットにとても苦労した。正しいことだとは思わないけれど、条件は誰にとっても同じなので、僕自身がもっと良い仕事をするべきだった。

 でも、マシンに乗っている状態だと、トラックリミットを判断するのが難しかった。オーストリアの時と少し似ていて、座る位置が低いために、状況がより難しかったんだ。トラックリミットが変更された時点で、それを変えるべきだった。

 全体的に、見直すべき点が多い。今週、ファクトリーに行って、チームと一緒に作業にあたるつもりだ。

■周冠宇(アルファロメオ・F1チーム・ステーク)
決勝=9位(57周/57周)
 スゴいレースだった。グリッド最後列からトップ10まで来たからね。まず戦略が良かったし、タイヤもうまくマネージメントできて、これといったミスもなかった。それらが揃ったことが、今日の成績へのカギになったと思う。

 僕はハードタイヤではすごく速くて、最終スティントのペースは素晴らしかった。そのおかげでライバルたちと対等なペースで走れたんだ。最後のスティントでは次々とペナルティが出て、誰が何位なのか不明確だったから、最終的に9位に入れてうれしいよ。

 決して楽なレースではなく、順位を争う中でオーバーテイクをうまく決めたり、必死でディフェンスをしたりする必要があった。同時にトラックリミットを守ることも重要だったけど、それも何とかうまく対処できた。

 いまは本当に疲れ切っている。こんなコンディションで、これほどハードにプッシュしたのは初めてだ。けれども、しばらく厳しい時期が続いていただけに、これはチームのみんなにとって素晴らしい褒賞になった。難しい状況に陥っても、僕らは決してあきらめなかった。だからこそ、大事な場面でレースをうまくまとめて、結果を出せたのだと思う。

■バルテリ・ボッタス(アルファロメオ・F1チーム・ステーク)
決勝=8位(57周/57周)
 僕らにとって素晴らしい一日になった。この結果を持ち帰れたことに、心から満足している。コース上は暑くて湿度も高く、かなり過酷なコンディションで、それがこの仕事を一段とタフなものにした。けれども、僕らに好成績を望めるポテンシャルがあることは分かっていたし、明瞭な戦略とミスのないレース運びによってそれを実現することができた。

 このダブルポイントフィニッシュは、サーキットだけでなくヒンウィルのファクトリーで働く人たちも含めたチーム全体にとって、何よりの報いになる。アップグレードを機能させるために、彼らは何週間もハードワークを続けてきたからだ。僕らはこのパッケージからポテンシャルを引き出し続けている。今後のレースに向けて勇気づけられるよ。

 今日のポイント獲得で、コンストラクターズ選手権の順位を8位に上げることができた。さらに進歩して今季の目標を達成するために、ハードワークを続けるつもりだ。

■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=7位(57周/57周)
 僕たち全員にとって本当にタフで、身体的に厳しいレースだった。最終的に7位に入り、6ポイントを獲得できたのは、チームとしても文句なしの結果だ。最高のスタートを決めて5番手に上がったことに加えて、戦略とピットストップに関していい仕事をしたチームのおかげでもある。

 クルマの中は信じられないほど暑くて、レース前半は体調もあまりいい感じではなかったけど、それでも何とか気を取り直して、自分がやらねばならないことに集中した。そして、レース中には何度かいいオーバーテイクも決まり、貴重な6点をチームに持ち帰ることができた。

 まずは少し休んで体力を取り戻し、それから南北アメリカ大陸での過酷なトリプルヘッダーに向けた準備をするよ。この勢いをそのままオースティンに持ち込みたい。

(レース後のインタビューで語り)15周目と16周目に気分が悪くなって、2周の間、吐き続けた。『これは長いレースになりそうだ』と思ったよ。でも、体のなかで一番強いのは精神面だということを意識しようと心がけた。そうして、なんとかコントロールすることができ、完走を果たせた。

 レースがこれほど厳しいものになるとは予想していなかった。僕は通常、たとえシンガポールであってもレースディスタンスを2回分走ることができるんだ。筋肉とか心肺機能といった部分は問題ない。今日のレースはコクピット内の温度が80度ぐらいになっていたように感じた。ヘルメットの中に空気を入れようとしたけれど、そうやって熱を下げようとして呼吸をしていると、逆に熱がヘルメットの中に入ってきた。正直、マシンの中は地獄だったよ。

■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(57周/57周)
 酷暑のコンディションでの極限的なレースだった。これまでに経験してきた中で、最もタフなレースのひとつだったと思う。しかも、15周目あたりからシートがひどく熱くなって、本当に厳しかった。ただ、競争力はあったし、ペースが良くない週末がいくつか続いていたので、6位でフィニッシュできたことに満足している。モンツァは9位、日本では8位に終わったが、ここでは上位争いに加われるという感触があった。

 もし次回(のカタールGP)もこの暑さに直面することになるなら、F1全体として何らかの対策を考えた方がいいかもしれない。

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