メルセデス・ベンツ、ミドルSUV『GLE』にISG搭載で全モデル電動化。ボンネット“透過機能”も標準に

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2023年10月19日 18:20  AUTOSPORT web

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メルセデス・ベンツ『GLE』の第2世代モデルが、内外装デザインを刷新するとともにISG(インテグレイテッド・スターター・ジェネレーター)搭載車を追加し、全モデルが電動化を達成
 前身の『Mクラス』が1998年に誕生して以降、オンロード、オフロードともに優れた走行性能を備え“プレミアムSUV”というカテゴリーを創出したメルセデス・ベンツ『GLE』の第2世代モデルが、内外装デザインを刷新するとともにISG(インテグレイテッド・スターター・ジェネレーター)搭載車を追加し、全モデルが電動化を達成。9月28日より発売が開始されている。

 サルーンの中核をなす『Eクラス』ファミリーのSUVとしての位置づけを強化すべく、2015年10月に名称が現在の『GLE』に改められた同車は、2019年6月に現行の2代目へとモデルチェンジ。最新技術を搭載しつつ3列シートの7人乗りを設定するなど大きな変貌を遂げた。

 また2016年には『GLE』をベースとしたスタイリッシュでSUVらしい存在感を備えた『GLEクーペ』も誕生し、同2020年6月にはこちらも第2世代に刷新されるなど、自然対話型インフォテインメントシステムのMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)や最新の安全運転支援システムの搭載などでも進化を続けてきた。

 そんな兄弟モデルが同時に生まれ変わり、パワートレインでは先代の“GLE 400d 4MATIC”と“GLE 400d 4MATICクーペ”にISGを組み合わせ、それぞれ“450d”に改称。そのISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターモーターの機能も兼ね備え、これを駆動する48V電気システムにより従来のハイブリッドのような回生ブレーキによる発電をし、容量約1kWhのリチウムイオンバッテリーに充電する。

 エンジンが低回転時にはその電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現し、スターターが高出力な電気モーターとなることでエンジン始動時の振動を抑え、さらにアイドリングストップからの再スタートでも快適性を向上させている。

■フロント下方路面を映し出す“トランスペアレントボンネット”を標準搭載
 そのアイドリング時にはモーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能とし、効率性、快適性、静粛性に寄与。さらにモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的な回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行い、時間短縮によるスムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現する。

 そんなエンジンやトランスミッションの特性を切り替えるDYNAMIC SELECT(ダイナミック・セレクト)も搭載され、SUVらしく雪道や悪路での走破性を高める“オフロードモード”も追加。このモードでは360度カメラシステムを使用する“トランスペアレントボンネット”機能が使用でき、メディアディスプレイにクルマのフロント下方の路面映像(フロントタイヤとその操舵方向を含む)を仮想的に映し出す機能が全モデルに標準装備される。

 これにより進路上にある大きな石や深い窪みなどの障害を車外に出ることなく確認することができ、さらに新開発のオフロードスクリーンではコックピットディスプレイに車両の傾き、路面の勾配、標高、経度緯度、コンパスのほか車速、エンジン回転数が表示され、メディアディスプレイには周辺地形における現在の姿勢やフロントホイールの操舵角などが表示されるなど、DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)などと併せて、あらゆる悪路や急な下り坂での安定した走行をサポートする。

 高性能モデルのメルセデスAMG『GLE 53 4MATIC+』を含め、エクステリアではよりシャープで統一感ある新デザインのヘッドライトや、新グラフィックのテールライト、よりSUVらしさを強調した新デザインのフロントバンパーなどを採用。機能面ではAR(拡張現実)ナビゲーションも標準装備とし、価格は『GLE』が1376万〜1728万円、同『GLEクーペ』が1480万〜1805万円(すべて税込)となっている。

メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp
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