最終ラップまで続いた5人による接戦のトップ争い。制したヨハン・ザルコが初優勝/第16戦オーストラリアGP

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2023年10月21日 14:20  AUTOSPORT web

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ヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)/2023MotoGP第16戦オーストラリアGP
 10月21日、2023MotoGP第16戦オーストラリアGPの決勝レースがフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、ヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)が最終ラップまで繰り広げられた激しい優勝争いを制し、初優勝を飾った。

 フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は2位、対してホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)は5位でゴールしている。

 オーストラリアGP MotoGPクラスの決勝レースは、日曜日から土曜日の開催に変更されることが、金曜日の全セッション終了後に発表された。日曜日に嵐が予想されることがその理由である。よって、MotoGPクラスの決勝レースは土曜日15時スタート、スプリントレースは日曜日の14時スタートとなった。Moto2、Moto3クラス決勝レースのスタートも1時間早められた。

 また、アレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)は土曜日以降を欠場することが、チームのSNSで発表されている。リンスは前戦インドネシアGPで右足骨折から復帰したが、痛みがあるということで、メルボルンでCTスキャンの検査を受けるという。

 予選はオールタイムラップ・レコードを更新したマルティンがポールポジションを獲得。2番手はブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、3番手はQ1からの予選だったフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)となった。

 決勝レースは気温18度、路面温度32度のドライコンディションで始まった。ホールショットを奪ったのはポールポジションスタートのマルティンで、2番手にビンダーがつけ、このふたりが抜け出す格好となる。

 3番手はフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)やジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)などによる争いだった。

 4周目を迎えるころには、マルティンがビンダーに対して約1秒、ビンダーは3番手に対して約2秒のギャップを築き、3番手にはディ・ジャンアントニオが浮上した。バニャイアはディ・ジャンアントニオの1秒後ろで4番手を走行中である。

 トップ3はしばらく単独走行が続いていたが、レース中盤になるとディ・ジャンアントニオがビンダーとの差を詰めていく。17周目、ふたりの差は0.2秒を切るまでになった。そして19周目、ついにビンダーをオーバーテイク。ディ・ジャンアントニオが2番手に浮上した。

 しかし、ディ・ジャンアントニオとビンダーに4番手のザルコとバニャイアが接近。残り5周で、2番手争いはディ・ジャンアントニオ、ビンダー、ザルコ、バニャイアの4人による接戦となった。このなかで、ビンダーが再び2番手に上がった。

 さらにこの集団は、終盤に入ってラップタイムを落とし始めたトップのマルティンとの差を縮めていった。残り2周でマルティンと2番手の集団との差は1秒を切る。同時に、この集団のなかで激しい2番手争いが繰り広げられてもいた。

 最終ラップを迎えたとき、2番手はザルコ。マルティンとの差は0.5秒以下である。3番手はバニャイア。4コーナーでザルコがマルティンにオーバーテイクを仕掛けると、ふたりが軽く接触する。その間を縫って、バニャイアがポジションを上げた。

 フィニッシュラインにトップで飛び込んだのは、ザルコだった。ザルコにとっては最高峰クラスにおける初優勝となった。そして2位を獲得したのはバニャイアだ。3位はディ・ジャンアントニオで、こちらもMotoGPクラスでの初表彰台となった。また、決勝レースとしては今季5度目となる、ドゥカティの表彰台独占だった。

 4位はビンダー、マルティンは5位。マルティンはインドネシアGPに続き表彰台を逃した。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は14位で、これがヤマハ勢としても日本メーカー勢としても最上位。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は15位、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は19位でゴールした。

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