「日本一のナイトクラブを」ベルーナの“滞在型感動創出拠点”、グランベルスクエアが全館開業

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2023年10月23日 20:01  Fashionsnap.com

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グランベルスクエア 外観

Image by: FASHIONSNAP
 ベルーナが手掛ける複合商業施設「グランベルスクエア(GRANBELL SQUARE)」が、全館開業した。10月23日、メディア向けに開かれた内覧会には、ベルーナの安野清代表取締役が出席し、同施設について記者からの質問に応じた。

 グランベルスクエアは、宿泊からグルメ、温浴、エンターテインメントまでをカバーする「滞在型感動創出拠点」として、スパサウナ施設「SPA&SAUNA コリドーの湯」のオープンを皮切りに、今年4月から段階的に開業。地下3階、地上10階建ての構成で、地下2〜3階には、ライブハウス「ベース グランベル(BASE GRANBELL)」とナイトクラブ「ズーク トウキョウ(Zouk Tokyo)」、地下1〜地上3階には、鉄板焼きの「銀座 まつさか」などの飲食店が入居。地上4階にはコリドーの湯、地上5〜9階にはホテル「GINZA HOTEL by GRANBELL」、最上階の10階にはステーキハウス「ビーフ ステーキ クラブ キヨ ギンザ(BEEF STEAK CLUB KIYO GINZA)」と「ルーフトップ バー ピロ ギンザ(Rooftop Bar piro ginza)」を構える。
 コリドーの湯では、男女それぞれの入浴スペースやフィンランド式のサウナに加え、ソファやリクライニングチェアを設けたリラクゼーションスペース、ドリンクや軽食を購入することができるラウンジなどを設置。建築は、さまざまな銭湯の設計を手掛ける今井健太郎が担当し、「内観へと誘う空間」をコンセプトに、デザイン性のある温浴空間に仕上げた。地下2〜3階は、ライブハウスとナイトクラブの2通りの使用ができるスペースを用意。メインフロアである地下3階には、ダンスフロアの天井に「マザーシップ」と名付けられた巨大な照明を備え、音楽に合わせて上下する仕様にした。地下2階をサブフロアとし、DJブースを設置したことで、メインフロアとは異なるイベントを開催することもできる。

 同施設の中核となる5〜9階には、ベルーナが運営するグランベルホテルグループ初となるプレミアムデザイナーズホテル「GINZA HOTEL by GRANBELL」がオープン。バリアフリー仕様の「ユニバーサルクイン」など、全102室の客室を用意し、アールデコ調を現代的に洗練させたデザインで、ラグジュアリー感あふれる空間に仕上げたという。

 10月4日にオープンしたビーフ ステーキ クラブ キヨ ギンザは、「清涼感」「開放感」などを意味する「清」という漢字から命名。アメリカ産の熟成肉を使用したTボーンステーキと、インバウンド客から特に人気が高いという黒毛和牛のサーロインステーキの2種類を看板メニューとして提供しており、現在はディナータイムのみの営業だが、今後はランチタイムの営業も視野に入れているという。ステーキハウスと同じ階には、銀座の高層ビルを眺望できるルーフトップバーを用意。バーでは、ステーキハウスの料理はもちろん、アルコールだけの利用もできる。

 安野清代表は「『コリドー街の真ん中で何かできたら面白そうだな』と、この土地を取得してから10年ほどが経った。ホテルを中心としたエンターテインメント施設として、面白く活力のある場所を作って、銀座コリドー街の活性化の一助になればと考えている」と挨拶。

 ベルーナが掲げる初年度の施設全体の売上目標は、賃貸収入を含め38億1000万円。安野氏は、六本木で運営していたナイトクラブ「ゼウス(ZEUS)」での経験をもとに、「ズーク トウキョウ」の年商を15〜20億円ほど見積もっていると明かした。「この立地であれば、それくらいの売上は見込めるのではないかと予想している。あくまでもホテルが主体で、それに付随する形のナイトクラブとして、ズークの担当者とは『日本一のナイトクラブを作ろう』と話している。ただ、なんでも予想通り100点満点の運営というよりは、80点くらいをクリアしながら、楽しく続けていきたい」とコメントした。
 同施設の想定顧客については、「現時点では、ナイトクラブは日本人の利用が多いが、ゆくゆくはインバウンド客が全体の30%を占めることを予想している。ホテルの利用客は70%がインバウンド客なので、コロナ明けで外国人観光客が増えているこの波に乗っていきたい」とし、主軸事業である通販業との関係性については、「相乗効果は考えていない。別事業とのシナジーばかりを考えていてもうまくいかないので考えないようにしているが、どこかで結びつくことも期待している。現時点では、まずはグランベルスクエア単体での安定した集客を目指す」と話した。

■GRANBELL SQUAREグランドオープン:2023年10月所在地:東京都中央区銀座7丁目2-18敷地面積:1173.78平方メートル延床面積:1万789.52平方メートル階数:地下3階、地上10階
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