“フィッティパルディ”がインディカーに戻ってくる。ピエトロがレイホールからフル参戦へ

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2023年10月24日 19:00  AUTOSPORT web

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レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからのフル参戦が決まったピエトロ・フィッティパルディ
 10月23日、NTTインディカー・シリーズに参戦するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)は、2024年シーズンのドライバーとしてピエトロ・フィッティパルディとフルシーズン参戦の契約を結んだと発表した。

 2023年のRLLは、30号車からエントリーしていたシリーズ参戦2年目のジャック・ハーベイを第14戦を最後に解雇。第15戦はコナー・デイリー、第16/17戦ではユーリ・ビップスを起用するなど、次のドライバーを模索していた。そして今回、フィッティパルディはその30号車のシートを獲得することとなった。

 ハースF1チームのリザーブ兼テストドライバーを務めるフィッティパルディは、祖父に1989年のインディカーチャンピオンであり、インディアナポリス500マイルレースで2度優勝、さらに2度のF1チャンピオンでもあるエマーソン・フィッティパルディを持つブラジル系アメリカ人ドライバー。2023年シーズンはIMSAスポーツカー選手権とFIA世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦している。

 マイアミ出身のフィッティパルディは、これまでにフォーミュラカーやスポーツカーで実績を上げている。2018年には全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦し、同年にWEC世界耐久選手権のLMP2クラスにも参戦。WECではクラッシュによって骨折を負う経験もしたが、無事復帰を遂げた2019年からはハースF1チームのリザーブ兼テストドライバーを務め、2度の決勝レース出走も経験している。

 インディカー・シリーズにも、デイル・コイン・レーシングから2018年と2021年に計9回の出走経験があり、現時点での最高位は2018年第16戦ポートランドでの9位だ。

 初のフルシーズン参戦を果たすこととなったフィッティパルディは、「レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに参加できることを非常に誇りに思い、光栄に思うよ」と語った。

「世界で最も競争力があり多様性に富んだレースシリーズのひとつであるインディカーに挑戦するのが楽しみだ。今回参戦する機会を与えてくれた(チーム共同オーナーの)レイホール、ラニガン、そしてレターマンが僕を信頼してくれたことに感謝している。F1やその他のレースシリーズで得た経験を活かしながらインディカーに挑戦するのが待ち切れないよ」

 チームの共同オーナーであるボビー・レイホールは「ピエトロをチームのドライバーとして迎え入れることができてとても嬉しい」とコメントしている。

「彼はデイル・コイン・レーシングで短いシーズンを過ごし、2021年のインディアナポリス500マイルレースでは予選13位という素晴らしい結果を残している。私はその時はじめて彼に会うことができ、それ以来彼がハースF1チームのリザーブドライバーとして一生懸命働いてきた姿を見てきた」

「今回彼と話し合いを進めていくうちに、私は彼がこれから私たちのプログラムに良い影響をもたらすであろう彼の成熟さと経験に感銘を受けた。2024年の1年間で彼がどんな走りを見せるか楽しみにしています」

 また、同じくチーム共同オーナーのマイク・ラニガンは「ピエトロをチームに迎えられることを誇りに思い、興奮しています」とコメント。

「フィッティパルディのファミリーネームは、常に私たちのスポーツにおける勝利と競争力を連想させてきた。その伝統はピエトロとともに生き続けており、私たちは伝統を存続させるための挑戦を歓迎するよ」

 F1やWECなど、マシン形式を問わず世界各国のあらゆるレースに参戦してきたフィッティパルディ。参戦が決まったRLLは、2023年シーズン後半には特にロード&ストリートコースでの実力も増している。十分速さを発揮できる環境で、フル参戦初年度のフィッティパルディはどのような走りを見せるだろうか。

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