「定礎」がふわふわのクッションに ギリギリの状況から生まれた斬新アイデア

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2023年10月25日 09:21  おたくま経済新聞

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「定礎」がふわふわのクッションに ギリギリの状況から生まれた斬新アイデア

 マンションやビルの入り口で見かける「定礎」と書かれた石やプレート。これをなんとぬいぐるみ(クッション)化した作品が、X(Twitter)で大きな注目を集めています。


 作品には従来通り、大きな「定礎」の文字と、制作した日付が記載されていますが、大きく異なるのはやはりその質感。ふわふわもこもことした風合いが、なんともかわいらしい作品に仕上がっています。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 制作したのはXユーザーの「井筒隆康」さん。普段は服飾関係の仕事をしながら、十数年前から動画サイトへ自作のぬいぐるみと、その制作過程の動画を投稿するなど、ぬいぐるみ作家としても活動しています。


 それにしても、あの「定礎」をまさかぬいぐるみにしてしまうとは。あまりにも斬新な発想ですが、実は切羽詰まった状態から、完全なる思い付きで生まれたアイデア。


 井筒さんは年に二回、趣味で作った造形物を持ち寄って展示する集まりに参加していますが、今回は展示会開催の10時間前まで何も出来ておらず。「数時間で作れて笑いのネタになりそうなモノを……」と考えた結果、閃いたのがこの「定礎のクッション」でした。


 普段の作品では、原型づくりから型紙づくり、試作を繰り返し、2〜3か月ほどをかけて制作を行いますが、今回は状況が状況であったため、型紙も無くほぼ目測で生地を裁断したとのこと。


 加えて、刺繍ミシン用のデータ作成と、実際の刺繍にかかった時間を合わせても、完成までに要した時間は4時間ほど。たしかに井筒さんの普段の作品ほど複雑な作りでないとはいえ、この完成度には驚きです。まさに十数年かけて培われた技術の賜物と言えるでしょう。


 投稿には7万件を超える「いいね」と共に、「めっちゃ欲しい」「新築祝いに贈りたい」といった声が多数寄せられていますが、今作はあくまで一点物で、展示会でお披露目した後は、知り合いに譲ってしまったのだとか。実際の定礎と同じように、きっと末永く使われるクッションとなることでしょう。



<記事化協力>
井筒隆康さん(@idutsu_Takayasu)


(山口弘剛)


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