「学習段階はもう終わった」ポルシェ963カスタマーのJOTA。最終戦バーレーンで“台風の目”となるか

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2023年11月03日 12:50  AUTOSPORT web

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11月2日、バーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するハーツ・チーム・JOTAの38号車ポルシェ963
 WEC世界耐久選手権でハーツ・チーム・JOTAの38号車ポルシェ963をドライブするウィル・スティーブンスは、彼らが「学習段階」を超えて、より高いレベルでレースを実行できる段階を開始できると信じている。

 このイギリス人ドライバーは、第3戦スパ6時間レースで、38号車の最初のラップを担当した。JOTAはポルシェからシャシーを受け取って数日でレースデビューを飾ったが、そこから半年、チームは最高のレベルにまで達したとスティーブンスは感じており、このプライベーターチームは安定してクラストップの成績を収めることに挑戦を開始する構えだ。

 彼らはデビュー2戦目のル・マン24時間レースで、一時総合トップを快走する活躍ぶりを見せていた。そして11月4日、彼らは2023年の最終戦を、バーレーン・インターナショナル・サーキットでの8時間レースで迎えようとしている。

「今シーズンに入るにあたり、学習曲線が急勾配になることは分かってた」とスティーブンス。

「マシンの到着は、少し遅れた。 そのおかげで、チームのスタッフはそれについて考え、できる限り最善の準備をするためのより多くの時間を与えられたんだ」

「文字どおり、スパでのFP1で初めてピットレーンから出たときは、僕らにとって大きな瞬間だった。チームメンバー全員の多大な努力と、たくさんの夜遅くまでの努力のおかげで、僕らはここまでたどり着くことができたんだ」

「実際、シーズンが始まって数レース後から、そのプロジェクトに取り組むのは大きな仕事だ。 レースのたびに、クルマに取り組むメカニックやセットアップを構築するエンジニアから、そしてドライバーとしての僕らの視点から、このクルマには何が求められているのか、このクルマが何が好きで何が嫌いなのかを見極めることで、マシンはより快適になったと感じている」

「シーズン全体を見ると、自分たちが達成したことを本当に誇りに思うことができるよ」

「レースウイークごとに我々は一歩前進しており、今年最後のレースに向けてこれまでで最高の準備ができたと感じている」

「僕らはレースウイークごとにさまざまなポイントで速かったと思うが、いまはこれまで見せてきたことを活かして完璧な週末をやり遂げる必要がある。そうすれば僕らは争いに加われるはずだ」

「どんなことにも学習段階がというものがあるが、その後は自分たちのパフォーマンスと“アタック”を見せていきたいね。僕らは自分たちが持っているものとクルマの知識に満足しているから、あとはJOTAがチームとして過去のシーズンでやってきたことを再現し、レースで勝つだけだ」

「僕らの学習段階はすでに過ぎ去っており、可能な限りあらゆる機会でパフォーマンスを示し始める必要がある」

 F1グランプリに19回出場している彼は、ポルシェ963を『ミニF1カー』と例えてシステムの複雑さを比較し、最終的にはシングルシーターの経験によってLMDhパッケージの課題に備えることができたと述べている。

「僕らドライバーにとっては、はるかに忙しいものだ」とスティーブンス。

「そこには、ジュニア・シングルシーターに乗ってF1に上がったときの経験が一役買っていると思う。ドライバーにとって、これらすべてのシステムで何が起こっているのかを理解することははるかに厳しい要求だ」

「“宿題”が多くなり、目を通さなければならないドライバーマニュアルもたくさんあるが、そこが自分の強みだと感じているところだ。 技術的には非常に強いと感じている」

「速さが求められるのは間違いなく、ドライバーにとってはより厳しいものであることは間違いないが、僕らのクルマではセットアップの観点からできることはたくさんある」

「それはより挑戦的なことであるけど、僕は挑戦を求められるのが好きなんだ。今年は、僕らが持っているすべてを理解しようとするという大きな挑戦となったわけだけど、それと同時にものごとを前に進める必要もあったんだ」

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