<いじめのその後>いじめっ子たちと仲よくしたいわが子の気持ちに違和感。謝れば許されるの?

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2023年11月05日 12:40  ママスタセレクト

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『いじめられた相手と、また仲よくなれるものでしょうか?』
投稿者さんから突きつけられたこの言葉、あなたはどのように受け止めるでしょう。筆者も子どもの頃にいじめられた経験があるので、簡単に答えを出すことは難しいかもしれません。許したくないけれど、許さないといけないのではという葛藤。許せない自分が情けなく感じる苦悩。容易に答えを出せるとは思えません。今回ママスタコミュニティに寄せられたのは、まさにこの答えを考えさせられる内容だったのです。

いじめてきた相手を許せますか?


『小3娘は1学期にクラスの女子からいじめを受けていました。相手は3人に対し、こちらはうちの子1人。暴力などはなかったものの、ムシや陰湿な嫌がらせが続きました。夏休みになる前になんとか学校で話し合いの場を作り、相手の子たちから謝罪もしてもらい一件落着したのですが……』
わが子のいじめ問題。なんとか一件落着したものの、その後のわが子の言動に不安を隠せない投稿者さん。なぜなら、わが子が「また仲よくなれる!」と喜んでいるのだそう。夏休みが明けてからは、言葉通りいじめをしていた子たちとは、休み時間に一緒に遊んだり休日に遊びに誘われたりしているのだとか。たとえ問題が解決していたとしても、親としては心穏やかではいられないかもしれませんね。
『いじめの内容がかなり陰湿だったので、親としては相手の子たちに対して警戒しています。なにかあってからでは遅いので、必要以上に深入りしないでほしいと思ってしまいます。とはいえ、相手の子と距離を取りなさいと言うわけにもいかず、様子見しています』
わが子とは言え、子ども同士の世界や関係性を大人である親が完全に理解することはかなり難しいでしょう。しかし、子どもには気づかない先々に起こるであろう問題について考えられるのは、人生の先輩である親や周囲の大人なのかもしれません。わが子のやりたいようにさせることを優先し、親はノータッチで見守ることが一番なのでしょうか。

いじめてきた子たちとのその後の関係性

『いじめてきた子とまた仲よくできる子とできない子がいる。うちの子はできないタイプだった。でも近所の子は、保護者がドン引きするレベルのいじめを受けたけど、謝罪された後は普通に加害者の子らと遊んでいた』
『うちは許して仲よくして、またいじめられて……の繰り返しが卒業まで続きました。だから投稿者さんが不安になるお気持ちわかります』
いじめた方、いじめられた方、両者の思いや気持ちが重なり合うことはあるのでしょうか。筆者は、何十年と経った今でも相手の顔が忘れられません。そして二度と会いたくないと思っています。しかし人によっては違うのかもしれません。個人差と考えていいのかわかりませんが、許せる・忘れられる人もいるでしょう。もしかすると、大人と子どもでも感覚に違いがある可能性もあります。ですから、一概に「いじめてきた子たちを許せるなんて信じられない」と決めつけることもよくないのかもしれませんね。

子どもの自主性に任せっぱなしでいい?


投稿者さんは、お子さんに相手の子たちと距離を取るようにと伝えることにためらいを感じているようでした。たしかに、友人関係のことや家庭以外でのことに親からいちいち口を挟まれることは、子どもにとってもあまりいい気分はしないかもしれませんね。だからといって、親が遠慮して何も言わずに見守るだけで、まだ人間として幼いわが子を守れるのでしょうか。
『私は距離を取れって言ったよ。自分のことを大切にしてくれる子と仲よくしなさいって』
『子どもに言ってもいいと思う。自分のことを大切にしてくれない人を大切にする必要はない。娘の気持ちを尊重してきたけど、もっと早く手を打てばよかったと後悔している。精神的にきてしまい転校させた。数年経った今でもカウンセリングに通っています』
もちろん「あの子たちとは関わっちゃダメ」といった言い方はあまりよくありませんよね。しかし、ほどよい距離感を取ることや、警戒することを忘れないように「アドバイス」してみるのはいかがでしょう。戦うこと、逃げないことを教えることも大切ですが、自分の心を守るためにうまく「交わす」方法を教えてあげることも必要かもしれませんね。

複雑な人間関係の問題、本人に任せながら親はサポートあるのみ

『許すも許さないも子どもの自由。遊びたいなら遊べばいいし、また裏切られても、それはそれとして諦めるしかない。ただ、「自分がいじめ側に加担することだけは絶対にダメだよ!」とは言った』
たとえ親子でも理解し合えないこともあるでしょう。でもすべてを理解し合えなくてもいいのです。必要なことは「この子はそう考えるのか」と受け止めてあげること。その上でママにできることは、「見守ること」と「アドバイスをすること」だけなのかもしれません。もどかしいかもしれませんが、子どもが自分で考えて答えを出すことが成長につながることも……。自主性に任せつつ援護をする、が理想的ではないでしょうか。

学校や担任など、見守る目を増やすことも重要


『念のため、先生にも様子を見てもらえるようにお願いしました。あとはお子さんにさりげなく学校での様子を聞き出すなどしながら、常に変化を追っていればどちらに転んでも大丈夫だと思いますよ』
親としてできるサポートには、学校や担任に協力を求める方法もあります。ママだけでなく、周りの大人みんなで子どもたちを見守っていければなにか変わるかもしれません。変わらないかもしれませんが、変わるきっかけになるかもしれませんよね。気になるようなら一度学校へ相談し、あとは子どもの自主性に任せて見守っていきましょう。

文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・まゆか!

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  • 謝罪と許しはセットではない。許しは相手に対する施しであり、だからこそ価値がある。親ならモヤモヤしながら見守ってあげればいいですがな。
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