「お金のために結婚したんだ」クリスタル・ケイの母シンシアが韓国のヒモ男と別れを決心した瞬間

0

2023年11月07日 08:00  週刊女性PRIME

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週刊女性PRIME

祖国である韓国。'15年に日本テレビで放送された『アナザースカイ』でも韓国を訪れました。そのときは、母、娘と親子三代でテレビ出演をしました

 在日三世として東京に生まれ、人気シンガー、クリスタル・ケイ(37)を女手ひとつで育てたシンシア(60)。42歳のとき、ホストクラブで出会った14歳年下の韓国人男性と再婚をする。

年下の韓国人と再婚して唯一よかったこと

「韓国で結婚式を挙げました。赤い傘を差し、民族衣装を着る、伝統の結婚式です。父と母、妹も参列してくれました。ソジュンと出会って唯一よかったのが、父に結婚式を見せてあげられたこと。父はその7年後に亡くなっています。

 17歳のとき家を飛び出し、父のことも相当泣かせたと思います。黒人男性と結婚したのも衝撃だったのでしょう。両親は私と娘を遠ざけ、決して認めようとはしなかった。たまに実家に足を運んでも、絶対に泊まらせてはくれませんでした。食事はしても、

『食べ終えたらすぐに帰りなさい』と言われてしまいます。忘れられないのが父の65歳の誕生日。ささやかなお祝いをしようと、両親を家に招いたんです。心づくしの食事を振る舞い、小さなケーキを用意したのに、母から『あなたたちはまだまだね』と言われてしまった。

 そこで助け舟を出したのが娘で、『ママはいつも精いっぱい私を守ってくれている。そういうことは言わないで』と私をかばってくれました。雪解けは私が40歳のころ。父は当時、韓国で国立大教授をしていて、定年を間近に控えたその年、一度みんなで韓国に行こうということになりました。父はいわゆる単身赴任で、母と妹たちも一緒の旅行です。母からは『あなたたち母子はホテルに泊まりなさい』と事前に釘を刺されていました」

「この人はお金のために結婚したんだ」と気づく

「母と妹は父の寮に泊まるけど、私と娘は人目があるからダメ、ということです。けれど現地に着くと、『もういいから。泊まっていきなさい』と許してくれた。胸がいっぱいでした」

 結婚式は挙げたものの、夫は日本のビザがない。日本と韓国の遠距離婚が続く。

「ソジュンのために“チョンセ”で韓国にマンションを借りました。チョンセとは月々の賃料のかわりにマンションの半額を保証金として納める韓国の賃貸システムで、大家さんはそのお金を銀行に預けて利子で元手を増やします。

 私が借りた1LDKのマンションは売値が1400万円ほどで、その半額にあたる約700万円をチョンセで納めました。それでソジュンは月々の家賃を払わずに済むというわけです。

 ところがあるとき韓国に行くと、彼が勝手に引っ越していた。お金がなかったのでしょう、チョンセを解約して保証金を手に入れていた。そのあたりからどんどん彼の態度が変わっていき、しまいには行方がわからなくなってしまった。私もようやく“この人はお金のために結婚したんだ”と気づかされました」

 別れるには裁判にかけるしかない。けれど夫の行方はわからず、居所を突き止めるまで1年を要した。

「離婚の意思を伝えると、彼から脅迫めいた電話が毎日のようにかかってくるようになりました。『離婚届に署名はしない。お金を送れ!』とギャンギャンわめき立ててきます。

 韓国の裁判所で久しぶりに夫と顔を合わせました。裁判官に『結婚を続ける意思はありますか?』と聞かれ、『物理的に無理です』と答えています。そこでソジュンがゴネて口答えした。コイツと別れたら食いっぷちがなくなる、ということです。すると裁判官がキレて、彼を怒鳴りつけた。

 韓国の男がヒモのようになっているのを見て、恥ずかしかったのではないでしょうか。女性の裁判官でした」(次回に続く)

<取材・文/小野寺悦子>

    ニュース設定