「僕がトイレを撮らないで何を撮るの」森山大道が渋谷区17ヶ所の公共トイレを撮り下ろした写真集発売

　写真家の森山大道が、雑誌「スイッチ（SWITCH）」の約3年にわたる連載を再編集した写真集「THE TOKYO TOILET / DAIDO MORIYAMA / SWITCH」を発売する。11月21日から、一部書店やスイッチの公式オンラインストアで取り扱う。

　同写真集のベースとなったスイッチの連載「Scene THE TOKYO TOILET」は、公共トイレに対する「暗い、汚い、臭い」といったイメージを覆し、性別年齢、障がいの有無を問わず、誰もが快適に使用できるトイレへとリニューアルするプロジェクト「THE TOKYO TOILET プロジェクト」の考案者である柳井康治の発案により企画。柳井は、都会の清濁を併せ呑み、陰と陽を捉えた森山の作品に感銘を受け、同時に自身がプロジェクトとして関わる「公共トイレ」との親和性を感じずにはいられなかったという。柳井の提案に、「面白そうだね。僕がトイレを撮らないで何を撮るの」と答えた森山の一言で連載がスタートした。
　同写真集は、国内外で活躍する建築家やアートディレクター、デザイナーといったクリエイター16人によってリニューアルした、渋谷区17カ所の公共トイレを捉えた46枚の写真で構成する。価格は税込9900円。

■スイッチ：公式オンラインストア