南仏フレグランス「マドエレン」の日本初旗艦店が蔵前エリアにオープン 不完全な世界観を表現

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2023年11月09日 18:41  Fashionsnap.com

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MAD ET LEN 店頭に並ぶ「ポプリ アポセカリー/アンバー」

Image by: FASHIONSNAP
 南フランスのフレグランスブランド「マドエレン(MAD ET LEN)」が、日本初となる旗艦店を東京・蔵前エリアに11月10日にオープンする。オフラインでの展開が少ない香りやフルラインナップの香水、オブジェが印象的なアーティスティックなコレクションを並べる。

 マドエレンは南フランスの小さな村「サン・ジュリアン・デュ・ヴェルドン」のアトリエで生まれたフレグランスブランドで、約12年前に日本上陸した。ブランド名はマルセル・プルーストの長編小説「失われた時を求めて」の中の、“味覚や嗅覚が過去の記憶を呼び起こす”というシーンに登場する焼き菓子“マドレーヌ”に由来。職人の手から生まれるオブジェや実験的な調香を通して思い出の香りを表現した、アンバーや天然石を用いたポプリ、エッセンシャルオイル、ミストタイプのオードパルファムなどを展開する。
 旗艦店は蔵前の大通りから1本入った閑静なエリアにオープン。同エリアは、倉庫をリノベーションするなどでおしゃれなカフェや雑貨店が増えている“東京のブルックリン”と呼ばれる場所だ。マーケティング責任者の赤川公紀氏は、「高層ビルもなく、空が見渡せるようなところを探していた。浅草から蔵前に続く場所は、クラフトマンシップが伝統として残る場所であり、こだわりが詰まったショップが次々とオープンしている注目のエリア」と、蔵前エリアを選んだ理由を説明する。
 店内は、日本にローカライズした素材を積極的に使用しトラディショナルな要素を散りばめた、パリの本店とも違うユニークな雰囲気を演出。グレーを基調に、退廃美を表現した什器を不均等に並べ、鉄や木材の経年変化が楽しめるような作りに仕上げた。侘び寂びや禅の心などの日本らしさを取り入れ、フレグランスブランドでありながら、他感覚的に楽しめる空間としている。ブランドが大切にする「手仕事」や「生々しさ」を体現する、過剰に整うことを拒んだ不完全な世界観が特徴だ。

 なおオープンに合わせ、パッケージをリニューアルしたパルファンミスト(オードパルファム)を発売。旗艦店と公式オンラインストアで取り扱う。

■マドエレン:公式オンラインストア ■「MAD et LEN」店舗概要開店日:2023年11月10日(金)営業時間:11:00〜20:00所在地:東京都台東区寿2-9-17 真山ビル1階
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