篠原涼子、50歳を迎えて思う恋愛観・人生感・美意識「“自分のために”をもっと大切に」

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2023年11月10日 18:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

篠原涼子 撮影/廣瀬靖士

 10月から始まったドラマ『ハイエナ』は、大ヒット韓国ドラマ『ハイエナ −弁護士たちの生存ゲーム−』('20年)のリメイク。

「韓国版は見ていました。すごく面白くて、こんな作品に携われたらいいなと思うほど好きだったんです。なので、今回のオファーをいただいたときにはびっくりしたし、すごくありがたくて。二つ返事で受けさせていただきました」

 とは、弁護士・結希凛子を演じている篠原涼子(50)。凛子は訴訟のために違法スレスレの調査も平然と行い、まさかの逆転勝訴をもぎ取っていく……。

好きな作品に携われて感謝

「勝つためには手段を選ばない。そんな凛子の戦い方や生きざまは“ハイエナ”のようだと思われていて、自分でもそう思っている。でも、その背景にはすごく不幸な過去があり、弱いままでは生きていけなかった。

 それに凛子は、ただ自分が勝ちたいというより、依頼人の人生を救ってあげたい気持ちのほうが強い。情が深く、すごく人間が好きな人なんだと思っていて。ストーリーが進むほどに、そんな凛子像を感じていただけたらうれしいです」

 上品とはいえない言動も多々ある凛子を演じることは、とても楽しいと話す。

「凛子に共感する部分は、一生懸命なところ。私も興味のあることはすごく頑張ってしまうところがあるので。ただ凛子は、ひとりで全部やってしまう。

 私はどちらかというとみんなの意見を尊重して、アドバイスを受けながら何かを作っていくことのほうが多いので、そこはちょっと違うのかなとは思います」

子どもっぽい恋愛はできない

 第1話で、エリート弁護士・一条怜(山崎育三郎)と甘〜い恋愛関係になったかのように見えたが、すべては凛子が証拠集めのために仕組んだもの。その後、敵対相手の弁護士として法廷で再会して以降、怜にとって凛子は因縁の相手に。

「韓国版のほうはダークな部分も、すごく大人っぽくて野性的な恋愛も描かれているんですが、日本版はどちらかというと見やすさ重視。

 コミカル要素も多く、頭を悩ませずに物語を追っていける分、恋愛面はデリケートな感じかもしれませんが、素直になれない駆け引きなど、胸にキュンとくる部分は描かれていると思います。

 何より、私自身が50歳になったので。子どもっぽい恋愛はできない、という表現者としての気持ちはあります」

50歳、決めつけずに生きていきたい

 8月に50歳という節目の年齢を迎えている。意識の変化を尋ねると、

50歳という響きには、“なるほどね”って感じはあります(笑)。仕事柄、年齢にとらわれの身になっちゃいけないとは思いつつ、やっぱり現実は見過ごせないし、見失っちゃいけない。

 20代は走りっぱなし。30代は自分への緊張感が必要で。40代は自分自身で何かを選んでいかないといけない場面が多かったように思います。

 50代はそれらを全部ひっくるめて、全部ができるような自分になりたい。今まで、“誰かのために”“何かのために”ということをすごく意識してきたんですが、決めつけずに生きていけたらいいなと思っています。

 やっぱり、一度しかない人生なので“自分のために”をもっと大切にしてもいいのかなと思う気持ちはあります

 いろんな人との出会いを広げ、自分自身にもっと刺激を与えていきたいと微笑む。

「やはり、身を置いている場所が才能ある人たちの集まりなので。そんな経験を積み重ね、いろんなエッセンスをいただくことで、お芝居でお届けできるものが増したり、深まったりするんじゃないかなと思っています」

美への心がけ

 普段から意識していることは、睡眠と食だという。

寝不足だとなにもできないんですよ。小さいころから、父親とかとケンカして、すごくイライラすると寝ちゃう(笑)。で、起きるとスッキリ。ケンカのことはどうでもよくなっていて、機嫌がよくなる。わかりやすい子どものようなところがあります(笑)。

 そして、口から入れるものにはすごく気をつけています。やっぱり、それが内面から表れてくると思うので。旬のものを食べたり、水を替えてみたり。あとは運動ですね。50歳になったタイミングで水泳を始めました!」

ドラマ8『ハイエナ』


毎週金曜夜8時〜(テレビ東京系)


第1話・最新話がTVerで見逃し配信中

撮影/廣瀬靖士
ヘアメイク/宮本陽子
スタイリング/黒澤彰乃

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