都並敏史や佐藤寿人らOBも感心!ヴェルディとジェフのコアサポーターが“クラブ愛”を熱く語る

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2023年11月19日 08:01  TVerプラス

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11月18日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25〜)は、J1昇格プレーオフを戦う東京ヴェルディとジェフユナイテッド市原・千葉のコアサポーターがクラブへの“愛”とJ1への思いを語った。

今シーズンのJ2では、優勝した町田ゼルビアと2位のジュビロ磐田がJ1昇格を決めたが、ここからさらに熾烈な戦いが幕を開ける。3位〜6位までの4チームによるJ1昇格プレーオフは、トーナメントで勝ち上がった1チームだけがJ1に昇格できるというもの。準決勝は、11月25日に4位の清水エスパルスと5位のモンテディオ山形が、そして、11月26日には3位のヴェルディと6位のジェフが激突する。

ヴェルディとジェフは、Jリーグ開幕当初の“オリジナル10”でありながら、J1の舞台からは10年以上も遠ざかっていた。スタジオには、共に応援歴30年だというヴェルディサポーターの山根佑太郎さんと、ジェフサポーターの石井好博さんが登場。クラブOBの都並敏史と佐藤寿人、MCの勝村政信らを交えながら、トークが展開した。

Jリーグ開幕時からヴェルディのファンだったという山根さんは「当時はスーパーヒーロー軍団じゃないですか。小学校とかサッカースクールとか、誰もがヴェルディファンだった」と回顧。「カッコいい象徴がヴェルディの選手たちだった」という山根さんに、ジェフOBの佐藤も「僕が小学校6年生のときにJリーグが開幕して、僕もヴェルディファンでした。原宿の竹下通りに行って、Tシャツを買ってました」と打ち明けた。

一方、千葉県・市原市出身の石井さんは、地元にできた初めてのサッカークラブだったこともあってジェフのファンに。初観戦した試合の楽しさと歓声に大きな衝撃を受けたのだとか。

番組では、そんな2人のある1日を追った。密着したのは、リーグ終盤のヴェルディとジェフが味の素スタジアムで直接対決した10月22日。スタジアム前にやってきた山根さんは初観戦だという2人の友人を連れて来ており、「できる限り新規の友達を連れて来るようにしてます」と、新規ファンの獲得を個人レベルで行っていることを明かした。試合前にはヴェルディカラーであるグリーンのビールで友人と乾杯。クラブのチャントも熱心に教え、普及活動に勤しんでいた。

片や、アウェイ戦となるジェフの石井さんは、なんと個人で大型バスをチャーターし、47名ものサポーターを引き連れ、千葉から敵地へと移動。バスの中では全員で歌いながら、楽しく士気を高め、サポーター同士の交流も図っていた。この取り組みには佐藤も「ありがとうございます。クラブのために」と思わず感謝。さらに石井さんは自費で選手のタオルや横断幕を作成し、ファンを増やすための活動にも力を入れていた。

また、山根さんもヴェルディのコアサポーターとして、意外な取り組みを行っていることを告白。「ヴェルディって正直そんなに裕福なクラブではないので、スポンサー様への感謝の気持ちは、行動で示すようにしてます」と切り出し、「今、胸スポンサーはニチガスさんなので、ニチガスに自分が加入するのはもちろんですけど、周りの友人もなるべくニチガスに入ってねっていう勧誘をしていて」と続ける山根さんに、ヴェルディの黄金期を支えた都並も「偉いなー」と感心していた。

そして、“クラブ愛”を発揮する2人が見守る中で始まった戦いは、歴史的な一戦となる。この試合に勝利すれば、プレーオフ進出が決まるヴェルディに対し、同じくプレーオフ進出に向けて、負けられない戦いに臨むジェフ。前半に2点を奪いリードを広げるジェフだったが、後半に息を吹き返したヴェルディが同点へと追いつき、引き分けかと思われたアディショナルタイムに執念のゴールを決めて、逆転勝利を飾った。

ヴェルディのJ1昇格が見えてきた中、山根さんは「マジで僕の人生そのものなんですよ。もうこのクラブ以外は愛する理由がないんです。理由とかは説明できないですけど、ヴェルディが大好きですね。これからも先もずっと」と決意表明。敗戦にうなだれる石井さんは「帰りましょう」と言葉少なだったが、VTRを見ていた佐藤は「負けたときの悔しさは選手と一緒ですよね」と、心中を察していた。

しかし、その後は勝利を重ね、ジェフも6位でプレーオフ進出が決定。いよいよ始まるプレーオフでは、名門復活を賭けた戦いが繰り広げられることになる。コアサポーターとして、戦いに向けた決意を聞かれた石井さんは「(ジェフサポーターの)若い子ってJ1を知らないんですよ。J1の独特な雰囲気だったり、応援だったりっていうのは、やっぱりJ2とは違うので、そこを体験してもらいたいなっていう思いがありますし、また、ヴェルディさんへのリベンジを味スタでやりたい」と闘志を燃やす。

石井さんの熱い思いに呼応するかのように、山根さんも「ヴェルディこそがJ1にふさわしいチームだと思いますんで、皆さんにそう認識してもらえるようなところまで戻れたらいいなと思います」と鼓舞。クラブを支えてきた2人の熱意に対し、勝村は「今、いい感じで名門が上がってきているので、あと何かスパイスがあるとJ2からJ1に行けると思う」と指摘し、「その何かが今まで足りてなかったっていう。そこらへんが難しいし、面白いところ。本当にJリーグのレベルって高いんだなって、改めて思いますね」と締めくくった。
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