マシュー・M・ウィリアムズ、アリクスの過半数株式を売却　香港の起業家に

　「1017 アリクス 9SM （1017 ALYX 9SM）」を手掛けるマシュー・M・ウィリアムズ（Matthew M. Williams）が、同ブランドの過半数株式を香港の起業家エイドリアン・チェン（Adrian Cheng）に売却したと複数の海外メディアが報じた。なお、取引条件は明らかにされていない。

　海外メディアによれば、マシューはブランドの株式をエイドリアン・チェンが設立した投資ファンド C Capitalを通じ売却。2010年代後半に盛り上がりを見せたストリートウェアだが、近年そのカテゴリーの売上成長が冷え込んでいることを受け、今回の株式売却に踏み切ったという。
　エイドリアン・チェンは、香港を拠点に置く不動産開発グループ 新世界発展（New World Development）の最高経営責任者。2017年にはC Capitalを創設し、「シーイン（SHEIN）」や「ケースティファイ（CASETiFY）」など60のブランドや会社に投資を行ってきた。
　1017 アリクス 9SMは、2015年秋冬ウィメンズコレクションに「アリクス（ALYX）」としてデビュー。ブランド名の「ALYX」はマシューの愛娘の名前に由来しており、アイテムにもマシューが育ったカリフォルニア州の要素を踏襲している。2018年には、ブランド名を現在の1017 アリクス 9SMに改名した。