麻布台ヒルズのチームラボボーダレス内部を初公開 無数の球体が輝く空間で「認知上の存在」を表現

0

2023年11月20日 15:53  Fashionsnap.com

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Fashionsnap.com

写真
 森ビルとチームラボが、2024年2月上旬に麻布台ヒルズ内にオープンする新施設「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」の内部を初公開した。来年2月のオープン時には、今回発表された新作「Bubble Universe:実体光、光のシャボン玉、ぷるんぷるんの光、環境によって生み出される光」、「花と人 - Megalith Crystal Formation(work in progress)」、「Black Waves - Megalith Crystal Formation(work in progress)」を含む新作や日本未発表作品を多くを展開する。


 チームラボボーダレスは、アートコレクティブ チームラボが手掛ける「境界のないアート群による“地図のないミュージアム”」。複数の展示室が境界なく連続し、鑑賞者が「境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」体験を提供する。来年2月にオープンする新施設では、その体験をさらに強化。展示空間を増やし、作品同士の連動性も深めるという。

 新作の「Bubble Universe」は、チームラボの新たなアートプロジェクト「認知上の存在」をテーマにしたインタラクティブアート。全面が鏡張りになった空間に、無数の球体が吊り下げられ、球体の間を歩きながら作品空間を鑑賞する。同作では、「認知と存在」について、「人間が世界をどのように見ているのか」についてを模索し、現象とは環境との連続的な関係性の中に存在することを表現しているという。

 各球体は、周辺環境の光を反射することで輝くと同時に、他の球体に影響を与える環境の一部となることで、展示空間の環境自体を構成する。一見ランダムに見える球体の位置は、それぞれの球体から3次元上で最も距離が近い球体に線を引いた際、始点から終点までが交わらないなめらかな1本の線になるように、球体の高さや方向の分布のばらつきを数学的に検討し配置された。鑑賞者が球体の近くで立ち止まると、人物の最も近くの球体が強く発光し、その球体に最も近い球体に連続して光が伝播。その光はそれぞれの球体を1度だけ通り、全ての球体を通る1本の光の軌跡を描く。空間全体は、球体同士が干渉し合う光と、鑑賞者たちと球体の関係によって生まれる光が連続的に生まれ続けるように設計されているという。

 現在も制作中の空間「Megalth Crystal Formation」では、真っ暗な空間に複数のLEDパネルが配置され、チームラボボーダレスの世界を構成する様々なアート群を投影c。作品同士が複雑に関係し合い、境界なく連続する世界を表現するという。

 麻布台ヒルズのテーマは”Green&Wellness”。森ビルは、「アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したい」と考えるチームラボの作品群が、訪れる人の感性を刺激し文化を育むことに期待し、2018年にお台場に開館した「チームラボボーダレス」の誘致を決めた。麻布台ヒルズ内には、チームラボのほかに、多様な文化発信を行う「麻布台ヒルズギャラリー」も併設し、パブリックアートも多数展示。芸術・文化が一体となったミュージアムのような街作りを目指すという。

◾️森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス場所:麻布台ヒルズ ガーデンプラザB 地下1階所在地:東京都港区麻布台1-2-4開館日:2024年2月上旬公式サイト
    ニュース設定