トッズが「デジタル プロダクト パスポート」を導入、スマホで証明書や原産地情報が取得可能に

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2023年11月21日 10:51  Fashionsnap.com

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トッズ パスポートのイメージ

Image by: トッズ
 「トッズ(TOD'S)」が、LVMHなどが主導で設立したグローバルラグジュアリーブロックチェーン「オーラ ブロックチェーン コンソーシアム(Aura Blockchain Consortium)」に加盟したことを発表した。11月20日から「ディーアイ バッグ」のカスタマイズ品を対象に「デジタルプロダクトパスポート」を発行し、製品真正性や原材料のトレーサビリティ情報を購入者が取得できるようになる。

 オーラ ブロックチェーン コンソーシアムは、スイスに拠点を置く非営利団体として、2021年にLVMHグループと「メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)」、OTBグループ、プラダ・グループ、リシュモングループ傘下の「カルティエ(Cartier)」が共同で設立。ラグジュアリーブランドが抱える共通の課題に取り組むべく、ブロックチェーンなどのデジタルソリューションを活用し、高級品のライフサイクル全体における社会的責任、持続可能性、透明性を促進することを目指している。
 今回の加盟により、トッズは最先端のブロックチェーン デジタル プロダクト パスポート(DPP)の発行が可能となり、加盟後初の取り組みとして、同ブランドのアイコンである「ディーアイ バッグ」のカスタマイズ品にデジタル プロダクト パスポートの付与を開始。バッグ正面のオーバル型のロゴ裏にNFCタグを埋め込むことで、購入者はスマートフォンをかざして専用ページにアクセスでき、製品の証明書や原産地、品質、クラフトマンシップ、製造から購入までの過程といった情報を取得することができるようになる。また、バッグの所有者限定で様々な特典を用意するほか、今後は他の製品へのサービス拡大も予定しているという。
 同ブランドのジェネラルブランドマネージャーであるカルロ・アルベルト・ベレッタ(Carlo Alberto Beretta)は、「オーラ ブロックチェーン コンソーシアムと共に、この変革の旅に参加できることを嬉しく思います。顧客体験はトッズのあらゆる活動の中核を成すものであり、これにより私たちのコミュニティとの関係をさらに強化することができ、タイムレスな製品の背景にある物語をブロックチェーン技術の力を借りて直接共有できるようになるでしょう」とコメントしている。
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