【ニュースなラウンドガール04】4児の母として話題を呼んだRIZINガール・あきぴ

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2023年11月22日 21:30  週プレNEWS

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RIZINガールとして活躍したあきぴ


昨年、ボクシング世界戦でラウンドガールを務めた雪平莉左のブレイク以降、"ラウンドガール"の注目度は増すばかり。そんな今年バズったラウンドガールニュースの中から、気になる4名をご紹介。印象に残った一戦や大会の裏話、普段の活動などを聞いた連続インタビューです。

今回は、2021〜2022年の二年間にわたり総合格闘技イベント「RIZIN」のラウンドガールである「RIZINガール」をつとめたあきぴが登場。4児の母でありながら、圧倒的な美貌と均整の取れたスタイルで注目を集めて活躍。2023年の選考には落選したものの、現在は格闘技選手としてさまざまな大会に出場。注目が集まっています!

【写真】あきぴのコスチューム姿

――あきぴさんは2021年から2年間、RIZINガールとして活動しましたけど、メンバーになった経緯を教えてください。

あきぴ もともと17LIVEというサイトで、ライバー(ライブ配信者)をやっていたんでよ。そこでRIZINさんとのコラボ「17LIVE×RIZINガールオーディション2021」を知って応募し、リスナーの方々(視聴者)からのお力添えもあって選出していただきました。

――ライブ配信はそれまでずっとやっていたんですか?

あきぴ 当時で1年くらいです。もともと私は四人の子供を持つ専業主婦なんです。子供を授かって幸せではあるんですけど、それだけ数をひとりで見ると外出なんてできず、息苦しくなることも多くて。家にいてできることがないか探しているときに17LIVEを知って、ライバーになりました。そこでいろんな人と関わることでもっといろいろなことをやってみたいと思い、RIZINガールに興味を持ったんです。


――総勢12人となるRIZINガール2021の一員となった時の心境は?

あきぴ まわりはレースクイーンやモデルなど芸能のお仕事をされている方ばかりで嬉しい反面、素人の自分でいいのかなと申し訳ない気持ちになりました。ただ、いろんなタイプがいるのがRIZINガールの魅力なので、私は私らしさを出そうと思いました。

――とはいえ、合流してからはすぐになじめました?

あきぴ RIZINガールはラウンドガールをやることに加え、SNSを活用したRIZINの宣伝活動もあって、活動前に合宿があるんです。そこでみんなと親しくなりましたね。ただその合宿の特訓は厳しくて。ヒールを履いてリングの上を歩く特訓では足が血まみれになりました。この先、ちゃんとやっていけるか不安になりましたよ(笑)。

――初めてリングに上がった時は?

あきぴ 吐きそうになるくらい緊張しました。しかもその時、無茶なダイエットもしていて、いまにも倒れるかってほどふらふらでした。あと歩くルートも間違えちゃいましたね。そこは何事もなかったかのようにしれっと振る舞いましたけど(笑)。

――早速、あきぴさんはネットで話題になりましたよね。「33歳、4児の母のラウンドガール」と。

あきぴ 私は一般人なので、ニュースになった時は驚きました。アンチのコメントもいっぱい来てそれも精神的に辛かったし。でも、それこそライバーを始めた頃から同世代や世の中のお母さん方に元気を送りたいと思っていたので、余計に頑張ろうと思いましたね。


――その後、RIZINガールの活動と並行して、ご自身でも格闘技を始めます。

あきぴ 選手の気持ちを少しでも理解できたらと思ったんです。RIZINガールの活動が始まった翌月くらいから格闘技のジムに通い、キックボクシングからスタートしました。現在までに柔術、MMAのトレーニングもしています。

――もともと運動が得意だったんですか?

あきぴ 全然。ずっと運動音痴で逆上がりもできませんでした。だから最初は不安しかなかったです。ジムに入門の電話をするだけで手に怖かったですし(笑)。ただやっていくうち、できなかった筋トレも少しづつできるようになり、体にも変化が現れ、不安が楽しさに変わっていきました。またアンチのコメントも気にしなくなり、メンタルも強くなりましたね。

――とはいえ、育児との両立は大変だったのでは?

あきぴ ものすごく大変です(笑)。子供を幼稚園、小学校に送ってからジムに行って練習し、へとへとになって迎えに行きます。練習はいまもそうですけど週5〜6日。もうひとえに、家族や周囲の協力のおかげで続けられていますよね。

――その後、大会に出場するようになり、2022年6月に開催された柔術の大会では念願の初優勝を果たしました。

あきぴ 言葉にならないほど嬉しかったです。涙が出ましたよ。何しろ初めて大会に出場した時なんてボロボロでしたから。試合前はなんとかなるだろうなんて思ったんです。でもやっぱり全然甘くなかった(笑)。その後、何度も試合に出ては負け、怪我をして、仕事上のトラブルにも見舞われたりして。自分でもよくやったなと思いました。


――そこまで続けられたモチベーションは?

あきぴ 自分はRIZINガールなんだってことですよね。辛く苦しい時はRIZINの選手が思い浮かびました。皆さん、私の比じゃないくらいハードな練習を重ね、プレッシャーにも負けず、ひたすら勝利を追い求めているじゃないですか。そんな姿を普段、リングの一番間近な場所で見ているわけですからね。辛くても投げ出せないですよ。それに自分もRIZINの看板を背負っている誇りがありますし。

――常に選手、RIZINが心の中心にあったと。

あきぴ やればやるほど選手のこと、RIZINのことを理解できるようになりました。また自分自身も、スタートした頃はまわりのメンバーの中で劣等感がありましたけど、自信がつきましたね。

――今年オーディションが開催されたRIZINガール2023には残念ながら選出されませんでしたが、格闘技は継続して続けるとか。

あきぴ はい。せっかく頑張ってきたので、今後は競技者として関わっていければと思うようになりました。直近では11月の女子MMA大会DEEP JEWELSにグラップリング部門で出場するんですが、ますます練習を重ね、充実した日々を送っています。いい結果が出せればと思っています。そしていつの日か、RIZINに選手として出場できればとひそかに大きな夢を抱いています!

――改めてRIZINガールの魅力とは?

あきぴ 素晴らしい選手たちが立つ、神聖なリングにラウンドガールとして上がらせていただき、少しでも大会に華を添えられること。あとは、RIZINの一員として活動できることですね。なによりRIZINガールのメンバーにならなければ、格闘技という素晴らしいものにここまで接することはなかったですし、前向きに生きることもなかったと思います。いまは自分の人生を変えてくれたRIZINガールの日々に、とにかく感謝しています。

●あきぴ(Akipi) 
1988年10月12日生まれ 
◯RIZINガール2021、2022として活動。当時33歳・4児の母であることも話題に。11月23日、DEEPJEWELS 43にグラッピング部門で参戦 
公式TikTok【@akipipipip】 
公式Instagram【@akipiiiiiii】

取材・文/大野智己 撮影/持田薫

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