「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」が渋谷ヒカリエで開催　創始者夫妻が来日

　人気インスタグラムアカウント「AWA（Accidentally Wes Anderson）」の展覧会「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている」が、渋谷ヒカリエ9階 ヒカリエホールで開催される。会期は11月25日から12月28日まで。開催に伴い、AWAの創始者であるワリー＆アマンダ・コーヴァル夫妻が来日。市川紗椰とともに、メディア向けに開催された発表会に登壇し、トークセッションに参加した。

　同展は、アメリカ・ブルックリン在住のワリー＆アマンダ・コーヴァル夫妻が旅行計画のバケットリスト「死ぬまでにしたい100のこと」を構想し、映画監督のウェス・アンダーソン（Wes Anderson）の作品の世界観のような風景を撮影し投稿するために開設したインスタグラムアカウント「AWA（@accidentallywesanderson）」の巡回展。日本での開催は、今年4月に寺田倉庫で実施して以来2度目。前回の反響を受けて、再開催に至った。11月24日現在、AWAのアカウントのフォロワーは188万人を突破しており、毎日投稿される世界中の“ウェス・アンダーソンすぎる風景”は、ミレニアル世代を中心に多くの人々の注目を集めている。
　会場では、前回同様、AWAに投稿された写真の中から約300点の作品をキーワードに基づいたエリアに分けて展示。前回に引き続き、ウェス・アンダーソンの作品「ダージリン急行」を想起させる鉄道など乗り物の写真を集めた「Mind the Gap」や、同展の説明を含む「Welcome Adventurers」、ノスタルジックな写真を集めた「Open Your Photo Album」、さまざまな鉄道の駅を展示する「The Terminal」、市街地をまとめた「Cities to Explore」、「グランド・ブダペスト・ホテル」を再現した空間に世界各地のホテルの写真を並べた「Check in, Please」、世界各地のプールをまとめた「Cool Pools」、ピンクとターコイズブルーの写真だけを集積した「Colorful Collection」、草原や雪景色、海などの自然を収めた作品による「Relax in Nature」といったエリアに、南極で撮影された写真をまとめた「The Seventh Continent」を加えた11のセクションに分けられる。

　展覧会の最後には、新たなコンテンツとして「ウェス・アンダーソンすぎる風景みつけたコンテスト」と題し、一般公募で集まった400点以上の写真の中から、入賞作品を展示。日本のさまざまな風景を収めた写真作品が並ぶ。また、前回に引き続き「Visitors Center」には、来場者が自身の名前入りの特製「ボーディングチケット」を作成できるブースを設置する。
　創始者のワリー・コーヴァル氏は、AWAが韓国や日本などアジアの若者から支持を集めていることについて「理由はわかりませんが、『美しいアートが見たいけど、沢山の時間はかけたくない』『ユニークで美しいストーリーに触れたいけど、小難しい本は読めない』という僕自身をターゲットに据えて作ったものが、多くの人にもはまったんだと考えています。今回、展示している作品の90％以上は、世界中に住む一般の人々がiPhoneで撮影した写真です。AWAは、世界のどこにいても参加できるコミュニティなので、アメリカで生まれたものがこうして広がるのは光栄なことだと感じています」と話した。

　同夫妻は、今回が2度目の来日。前回は、2019年にAWAの撮影のために東京と京都に訪れたというが、アマンダ氏曰く「前回は、ロケーションを全て事前に計画して撮影に臨んでしまった分、見落としてしまった景色も多くありました。今回は東京に加えて大阪、奈良にも行くので、計画しすぎずに偶然素敵なスポットに巡り合えることを期待しています。昨晩、東京に到着してまだ24時間も経っていないのに、すでに沢山撮影しているので、楽しみにしていてください」と話した。
　ワリー氏は、来場者に向けて「今回の展示は、写真の美しさに浸ったり、写真に添えられたストーリーとともに撮影された背景を読み解いたり、旅やものづくり、インテリアのインスピレーションにしたり、さまざまな楽しみ方ができるので、好きなように楽しんでください。型にはまったものとしてではなく、来場した人の何かのきっかけになるような展示になれば嬉しいです」とコメントを寄せた。


■「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 in 渋谷 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている」会期：2023年11月25日（土）〜2023年12月28日（木）会場：ヒカリエホール（渋谷ヒカリエ9階）所在地：東京都渋谷区渋谷2-21-1開場時間：11:00〜19:00（入場は18:15まで）※毎週土曜日は20:00まで（入場は19:15まで）公式サイト