F1委員会、スプリント制の変更、ドライバー冷却システム導入に合意。2026年型マシンの開発は2024年末まで禁止

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2023年11月25日 09:40  AUTOSPORT web

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2023年F1第21戦サンパウロGPスプリントのスタート
 2023年F1最終戦アブダビGPの金曜、今年最後のF1コミッション会合が行われ、スプリント・フォーマット、タイヤブランケット、ドライバーの冷却システム等について議論が行われた。主な合意事項は以下のとおり。

■2024年のスプリント・フォーマット

 グランプリからスプリントの活動を分離することによって、週末をさらに合理化するために、フォーマットを修正することを、委員会は全面的に支持した。これまで関係者は、スプリント・シュートアウトを金曜日に行い、土曜日にはスプリントと日曜決勝のための予選を行うという案について話し合ってきたといわれているが、実際にどのような変更が行われるのかは、現時点では明らかになっていない。

 スポーツ諮問委員会は、2024年最初の会合で、F1コミッションに提出する最終提案のため、タイミングやパルクフェルメ規定について具体的な詳細を詰めていく。2024年スプリントイベントのカレンダーは今後数週間のうちに公表される。

■雨天用パッケージ/飛沫軽減テスト

 F1マシンによる水しぶきを軽減するための雨天用パッケージのテストが、2024年春に再び実施される。ここでは、ホイールカバーのコンセプト実証を確立し、このプロジェクトの方向性を定義するため、タイヤを完全に覆うカバーデザインが使用されるということだ。

■タイヤ戦略

 将来のタイヤの開発方向性は、オーバーヒートの問題を軽減し、タイヤのバトル能力の向上に焦点を当てるべきであるという点に、コミッションは同意した。これに基づき、2025年にタイヤブランケットを維持し、競技・技術レギュレーションから関連する付属書を削除することが決定された。当初はタイヤブランケットを2024年に廃止する計画があったが、これはすでに延期されており、今回さらに少なくとも1年は廃止されないことが決まった。

 今季2回にわたりATA(Alternative Tyre Allocation/代替的なタイヤ配分)を試行した結果、コミッションは、2024年には標準のドライタイヤ13セットを使用するシステムを維持することを選択、レギュレーションのATAに関するセクションは削除されることになった。

■ドライバーの冷却

 カタールGPが極端な高温多湿のコンディションとなり、複数のドライバーが体調不良に陥った件を受けて、コミッションは、ドライバーの冷却を助けるためのスクープをマシンに設けることを許可するための技術レギュレーションの修正を承認した。より極端なコンディションに対応するため、追加の冷却オプションについてもさらに分析が行われる。

■2026年型F1マシンの開発

 コミッションは、技術レギュレーションの大幅な変更のもとで導入される2026年型マシンについて、2025年がスタートする前に開発作業を行うことを禁止することに同意した。

 今回の合意事項は、世界モータースポーツ評議会の承認を受けた後に、正式に決定される。

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