『ミツバチのささやき』アナ・トレントの姿も ビクトル・エリセ監督最新作『瞳をとじて』場面写真

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2023年11月27日 17:32  cinemacafe.net

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『瞳をとじて』© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E
『ミツバチのささやき』のビクトル・エリセ監督31年ぶりの長編新作『瞳をとじて』より場面写真が解禁された。

前作『マルメロの陽光』以来31年ぶりの長編映画となるビクトル・エリセの最新作となる本作。物語は22年前、映画撮影中に突如姿を消した俳優・フリオの失踪事件を軸に、当時の映画監督でありフリオの親友でもあったミゲルは消息の謎を辿るなかで自身の半生を追想する、というもの。

この度解禁されたのは、場面写真12点。映画『別れのまなざし』を撮影時、主演俳優フリオと監督のミゲルの2ショットや、失踪後22年の歳月が経ち、未解決事件を扱う番組に出演するミゲルの様子など、主人公の過去と現在が描き出されている。

さらに、80年代にミニシアターブームを巻き起こしたビクトル・エリセの代表作『ミツバチのささやき』(73)で純粋無垢な少女・アナを演じ、一世を風靡したあのアナ・トレントの姿も。本作では、失踪したフリオの一人娘“アナ”として登場する。

そのほかにも、崖の岩場に腰掛け、靴にたまった水を落とす意味深なフリオの様子や、愛犬のカリとともに、物憂げな表情を浮かべながら船に乗るミゲルの姿、美しい白浜と青々とした海を柵越しにみつめるふたりの男、本作のポスタービジュアルにも映し出されている謎の少女の顔などが切り取られている。

物語の重要なアイテムとして用いられる未完の“フィルム”をはじめ、フィルム缶や映写機、古びた映画館など、劇中から溢れる映画愛は映画史を見つめ続けてきたエリセ監督だからこそのものだろう。『ミツバチのささやき』からの往年のファンはもちろん、本作で初めてビクトル・エリセに触れる人にも、“静謐の魔術師”とも呼ばれるエリセの魅力が十分に伝わってくる場面写真となっている。

『瞳をとじて』は2月9日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。






(シネマカフェ編集部)
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