『バービー』最多9ノミネート!組織を一新、第81回ゴールデン・グローブ賞候補発表

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2023年12月12日 11:51  cinemacafe.net

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『バービー』(C) 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2024年の映画賞レースの幕開けとなる第81回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが現地時間12月11日、ライブストリーミングにて発表。グレタ・ガーウィグ監督『バービー』が最多9部門、続いてクリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』が8部門にノミネートされた。

本賞を主催していたハリウッド外国記者協会(HFPA:Hollywood Foreign Press Association)が多様性の欠如や倫理的問題を「ロサンゼルス・タイムズ」に指摘され、俳優やクリエイター、映画会社などが一斉にボイコット。昨年はMCのコメディアン、ジェロッド・カーマイケルが壇上で、黒人メンバーの不在についてジョークを交えて指摘したことも記憶に新しい。

すっかり権威の落ちた感のあるゴールデン・グローブ賞だが、今回、組織が一新。ハリウッド外国記者協会は6月に解散し、賞に関する資産を買収した投資会社エルドリッジ・インダストリーズの子会社ディック・クラーク・プロダクションズが主催に。候補者と受賞者は75か国・300人のメンバーの投票によって選出され、候補作・候補者の顔ぶれは例年と比べると確かに印象が異なっている。

また、新たに2つの賞も新設。映画部門では世界的支持を獲得し、最も収益が高い/あるいは最も視聴された映画を選出し、テレビ部門では最優秀スタンドアップコメディを選出する。

これまでTV放映していたNBCの契約も終了となり、授賞式の模様は現地時間2024年1月7日、CBSで生中継、 Paramount+でストリーミング配信される予定。

主なノミネートは以下のとおり。

【映画部門】
作品賞(ドラマ部門)

『オッペンハイマー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『マエストロ:その音楽と愛と』
『Past Lives』(原題)
『The Zone of Interest』(原題)
『Anatomy of a Fall』(原題)

作品賞(ミュージカル・コメディ部門)

『バービー』
『哀れなるものたち』
『American Fiction』(原題)
『The Holdovers』(原題)
『May December』(原題)
『AIR/エア』

監督賞

ブラッドリー・クーパー『マエストロ:その音楽と愛と』
グレタ・ガーウィグ『バービー』
ヨルゴス・ランティモス『哀れなるものたち』
クリストファー・ノーラン『オッペンハイマー』
マーティン・スコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
セリーヌ・ソン『Past Lives』

脚本賞

『バービー』
『哀れなるものたち』
『オッペンハイマー』
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『Past Lives』
『Anatomy of a Fall』

主演男優賞(ドラマ部門)

ブラッドリー・クーパー『マエストロ:その音楽と愛と』
キリアン・マーフィー『オッペンハイマー』
レオナルド・ディカプリオ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
コールマン・ドミンゴ『Rustin』(原題)
アンドリュー・スコット『異人たち』
バリー・コーガン『Saltburn』

主演女優賞(ドラマ部門)

リリー・グラッドストーン『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
キャリー・マリガン『マエストロ:その音楽と愛と』
サンドラ・ヒュラー『Anatomy of a Fall』
アネット・ベニング『ナイアド 〜その決意は海を越える〜』
グレタ・リー『Past Lives』
ケイリー・スピーニー『プリシラ』

主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)

ファンティジア・バリーノ『カラーパープル』
ジェニファー・ローレンス『マディのおしごと 恋の手ほどき始めます』
ナタリー・ポートマン『May December』
アルマ・ポウスティ『枯れ葉』
マーゴット・ロビー『バービー』
エマ・ストーン『哀れなるものたち』

主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)

ニコラス・ケイジ『Dream Scenario』(原題)
ティモシー・シャラメ『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
マット・デイモン『AIR/エア』
ポール・ジアマッティ『The Holdovers』
ホアキン・フェニックス『ボーはおそれている』
ジェフリー・ライト『American Fiction』

助演女優賞

エミリー・ブラント『オッペンハイマー』
ダニエル・ブルックス『カラーパープル』
ジョディ・フォスター『ナイアド 〜その決意は海を越える〜』
ジュリアン・ムーア『May December』
ロザムンド・パイク『Saltburn』
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ『The Holdovers』

助演男優賞

ウィレム・デフォー『哀れなるものたち』
ロバート・デニーロ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
ロバート・ダウニー・Jr.『オッペンハイマー』
ライアン・ゴズリング『バービー』
チャールズ・メルトン『May December』
マーク・ラファロ『哀れなるものたち』

アニメ映画賞

『君たちはどう生きるか』
『マイ・エレメント』
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
『スーパーマリオ・ブラザーズ・ムービー』
『すずめの戸締まり』
『ウィッシュ』

非英語映画賞

『Anatomy of a Fall』(フランス)
『枯れ葉』(フィンランド)
『Io Capitano』(イタリア)
『Past Lives』(アメリカ)
『雪山の絆』(スペイン)
『The Zone of Interest』(イギリス)

映画評価と興行成績(Cinematic and Box Office Achievement)

『バービー』
『オッペンハイマー』
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOLUME 3』
『スーパーマリオ・ブラザーズ・ムービー』
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』
『ティラー・スフィフト:THE ERAS TOUR』

【テレビ部門】
作品賞(ドラマ部門)

「1923」
「ザ・クラウン」
「ザ・ディプロマット」
「THE LAST OF US」
「ザ・モーニングショー」
「メディア王〜華麗なる一族〜」

主演女優賞(ドラマ部門)

ベラ・ラムジー「THE LAST OF US」
エマ・ストーン「The Curse」
ヘレン・ミレン「1923」
イメルダ・スタウントン「ザ・クラウン」
ケリー・ラッセル「ザ・ディプロマット」
サラ・スヌーク「メディア王〜華麗なる一族〜」

主演男優賞(ドラマ部門)

ブライアン・コックス「メディア王〜華麗なる一族〜」
ドミニク・ウエスト「ザ・クラウン」
ゲイリー・オールドマン「窓際のスパイ」
ジェレミー・ストロング「メディア王〜華麗なる一族〜」
キーラン・カルキン「メディア王〜華麗なる一族〜」
ペドロ・パスカル「THE LAST OF US」

作品賞(ミュージカル/コメディ部門)

「アボット・エレメンタリー」
「バリー」
「一流シェフのファミリーレストラン」
「ジューリー・デューティ 〜17日間の陪審員体験〜」
「マーダーズ・オブ・ビルディング」
「テッド・ラッソ」

主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)

アイオウ・エディバリー「一流シェフのファミリーレストラン」
エル・ファニング「THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜」
ナターシャ・リオン「Poker Face」(原題)
クインタ・ブランソン「アボット エレメンタリー」
レイチェル・ブロズナハン「マーベラス・ミセス・メイゼル」
セレーナ・ゴメス「マーダーズ・オブ・ビルディング」

主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)

ビル・ヘイダー「バリー」
ジェイソン・シーゲル「シュリンキング:悩めるセラピスト」
ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ジェレミー・アレン・ホワイト「一流シェフのファミリーレストラン」
マーティン・ショート「マーダーズ・オブ・ビルディング」
スティーヴ・マーティン「マーダーズ・オブ・ビルディング」

作品賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)

「BEEF/ビーフ〜逆上〜」
「レッスン in ケミストリー」
「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」
「すべての見えない光」
「Fellow Travelers」(原題)
「ファーゴ」

主演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)

アリ・ウォン「BEEF/ビーフ〜逆上〜」
ブリー・ラーソン「レッスン in ケミストリー」
エリザベス・オルセン「ラブ&デス」
ジュノー・テンプル「ファーゴ」
レイチェル・ワイズ「戦慄の絆」
ライリー・キーオ「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」

主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)

デヴィッド・オイェロウォ「Lawmen: Bass Reeves」(原題)
ジョン・ハム「ファーゴ」
マット・ボマー「Fellow Travelers」
サム・クラフリン「デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃」
スティーヴン・ユァン「BEEF/ビーフ〜逆上〜」
ウディ・ハレルソン「ホワイトハウス・プラマーズ / 米国政治の失墜を招いた男たち」




助演女優賞

アビー・エリオット「一流シェフのファミリーレストラン」
クリスティーナ・リッチ「イエロージャケッツ」
エリザベス・デビッキ「ザ・クラウン」
ハンナ・ワディンガム「テッド・ラッソ」
J・スミス=キャメロン「メディア王〜華麗なる一族〜」
メリル・ストリープ「マーダーズ・オブ・ビルディング」

助演男優賞

アラン・ラック「メディア王〜華麗なる一族〜」
アレキサンダー・スカルスガルド「メディア王〜華麗なる一族〜」
ビリー・クラダップ「ザ・モーニングショー」
エボン・モス=バクラック「一流シェフのファミリーレストラン」
ジェームズ・マースデン「ジューリー・デューティ 〜17日間の陪審員体験〜」
マシュー・マクファディン「メディア王〜華麗なる一族〜」

スタンダップ・コメディ賞

「エイミー・シューマーのアナタは緊急連絡先!」
「クリス・ロックの勝手に激オコ」
「リッキー・ジャーヴェイスのこれじゃ世も末」
サラ・シルバーマン「Sarah Silverman:Someone You Love」
トレヴァー・ノア「Where Was I」
ワンダ・サイクス「私はエンタテイナー」



(シネマカフェ編集部)

このニュースに関するつぶやき

  • 個人的に『バービー』は今年のワースト。好きな俳優が出てるから観に行ったが、もうウンザリ…。この映画の脚本家や絶賛する人々は「家父長制を浴びた身体を浄化させるためのバスソルト」飲み込んだの…?
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