2年でわずか1勝のメルセデスF1。代表は「我々の前にはエベレストがそびえ立っている」と復活に向けたの道のりを覚悟

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2023年12月15日 12:00  AUTOSPORT web

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2023年F1第21戦サンパウロGP ルイス・ハミルトン&ジョージ・ラッセル(メルセデス)
 メルセデスは、レッドブルが完全に展開を支配するなか、たった1勝を挙げただけの非常に期待外れな2シーズンを終えて反撃を誓った。チーム代表のトト・ウォルフは、チームはレッドブルに追いついて常勝チームへと戻る前に「エベレストに登らなければならない」と警告している。

 グラスは半分空だと常に考えるウォルフは、次のように説明した。

「レッドブルはこのレギュレーションの下で大きなアドバンテージを得て2022年をスタートし、それを維持することができた。エンジニアリングとドライバーの面で彼らの功績には大きな敬意を払わなければならない。そして現在のレギュレーションの下で彼らを打ち負かすには、不利な状況にあることは明らかだ」

 とは言うものの、ジェームズ・アリソンが技術部門のトップに復帰して以来、ブラックリーのファクトリーに生まれた新たな活力を感じているウォルフは、他チームの2023年の進歩を目にして安心感を抱き、メルセデスの2024年のチャンスについてより楽観的に評価している。

「マクラーレンがアップデートによって2番手のラップタイムを出し、アルファタウリが最後に強さを見せたこと、また、アストンマーティンには前の冬の間に劇的にパフォーマンスを向上させる鍵があったことを目にしてきた」

「正直な評価をするが、このマシンはタイトルを争うのに決して十分ではないだろう。我々は製図板に立ち戻り、来年に向けて何か新しいことを考え出すという決断を今年の春に下した」

「しかし我々の前にはエベレスト山がそびえ立っている」

 レッドブルの最近の優位性と、テクニカルレギュレーションがあと2年間変わらないという事実によって、メルセデスの業績に対する評価は変わるかと尋ねられたウォルフは、非常に興味深い事実を明らかにした。

「私には長期的な視点がある。ファクトリーにはボードがあり、そこには1958年以降獲得してきたコンストラクターズ選手権タイトル一覧が載っている。その一覧は2050年まで枠がある。ロゴと各勝者のバッジがあるが、まだ27のバッジのスペースが空いている。20年前を振り返り、あのボードにはさらに多くのメルセデスのスターたちがいると言っておきたい」

「これは回顧的で、私はそういう見方は好きではないが、それでも10年や20年を振り返ってみる。この10年を振り返ると、そこには1位、1位、1位、1位、1位、1位、1位、1位、3位、2位とある。その視点から見れば、人は順調ではないかと言うかもしれない」

 しかしウォルフはいつものように、チームの現状について悲観的な見解を示して締めくくった。

「しかしミクロの観点から見ると、他のチームで19勝したドライバーがいるのだから、もちろんメルセデス側がこれで十分ということはない」

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