フレイザーズグループが「マッチズファッション」買収を発表　評価額は約94億円

　イギリスのスポーツ用品小売 フレイザーズグループ（Frasers Group）が、英国発のラグジュアリーEC「マッチズファッション（MATCHESFASHION）」事業を買収したことを発表した。評価額は約5200万ポンド（日本円で約94億3000万円）。

　マッチズファッションは450以上のブランドを取り扱い、150ヶ国でビジネスを展開している。近年は赤字経営が続いていた。
　今回の買収は、フレイザーズがラグジュアリー事業の強化を目的に実施。フレイザーズのマイケル・マレー（Michael Murray）最高経営責任者は「今回の買収で、消費者に世界最高のブランドへのアクセスを提供するという当社の使命はさらに加速する」とした上で「業界をリードするエコシステムを活用することで、マッチズファッションの利益ある成長を促進できると確信している」とコメントした。
　なお、フレイザーズグループは、今年11月にEコマース事業を展開する英国のファストファッションブランド「エイソス（ASOS）」傘下の「トップショップ（Topshop）」の買収を検討しているとも報じられている。
　ラグジュアリーEC業界では今月、ファーフェッチ（Farfetch Ltd）が韓国の大手EC企業クーパン（Coupang）に買収されたばかり。これに続くラグジュアリーECの売却に業界内で激震が走っている。